コラム 乳がん母さんの明るい共病21|ポジティブでいるにも限度がある…2度目のがん転移~その1~

毎回、同じような書きだしなので、さすがに「飽きちゃったよ~」という読者の方もいらっしゃるのでは?と思いつつ。いや、そんなに読者の方がついているわけもないだろうと、セルフで高をくくっちゃっているこの連載。(書いていて悲しい……)

ざっくりいうと、健康診断でA判定をもらっていた健康体の私が、突然の乳がん発症。手術、放射線治療、抗がん剤治療、ホルモン療法と、いわゆる「標準治療」を走り抜けたものの、2年後に再発、手術。オーマイガッ!!というような内容です。

ぜんぜん、「ざっくり」じゃなかったですか?ごめんなさい。これまでのお話は~コチラ~。

日常生活化する病院通い

まっ、こうして書いてしまえばほんの数行ですけども。やっぱり、長いです。治療生活。

ゆーて私だって、がんの治療にばっかりかかずらわってはいられないんですよ。人間なんて、生活してなんぼですからね。

早起きして子供のお弁当を作ったり、仕事したり、回覧板を回したり、テレビで海外ドラマを観たりしなきゃいけないわけです(←えっ?)。月に1~2回の通院と、3か月に1回程度のCTやMRIなどの検査はあるものの、それ以外は、子供の成績表とか銀行の通帳残高などで頭はいっぱい。それらを見ては、ため息ついたり、泣いたりして、忙しいったらありゃしない。合間に、「そういや私、がんだったわ」と思い出すような日々でした。

私の最初の乳がんの発症は2013年。標準治療でフルボッコにしたはずのがんが、予想外の能力の高さを見せて、肺に転移したのが2015年。この頃には、病院通いも、すっかり私の「日常生活」の一部と化していました。

そうして、2017年の春。

いつものように診察室で向かい合った主治医が、PCで画像を見ながら「う~ん。縦隔がちょっとはれているんだよね~」と一言。じゅ、じゅうかく????

ここで皆さんにお聞きしたいんですけども。「じゅうかく」と耳で聞いて、頭の中で「縦隔」と変換できる人、どれくらいいます?ちなみに、というか、もちろん、私はできませんでした。

「まっ、なんともないかもしれないし、ちょっと様子を見ましょうか」

診察室を出て、さっそく手元のスマホで「じゅうかく」をググりました。あっ、「縦隔」か。なるほど。……つか、縦隔ってなに? 

素人考えとしては、これが横の隔だと横隔膜で、しゃっくりを起こすところなんだから、横に寝ちゃってる横隔膜を縦に直した感じが縦隔?いやでも、それ、結局なに?しゃっくりと関係ある?

「縦隔とは、胸部の左右肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分を指します。上部は頚部、下部は横隔膜までです。(中略)縦隔には心臓、大血管、気管、食道など重要な臓器や器官が存在します。」(日本胸部外科学会のHPより)

ふむふむ。なるほど。要するに、「胸の部分」ってことですねっ!!いや、ざっくり。

で、胸の部分がはれてるって、どういう事? 

(サンドイッチマン富澤の口調で)ちょっと何言ってるかわかんないんですけど。

わからない事はすぐに忘れてしまうのが私の悪いクセなので、このときも「まあ、いいや」と、あっという間に忘れてしまったのでした。

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