コラム 乳がん母さんの明るい共病24|乳がん検診でひっかかったら…すべき行動と、してはいけない行動~その2~

と、いうわけで。(どういうわけ?という方は、その1をどうぞ)

「検診でひっかかった!乳がんだったらどうしよう?」という方は、なるべく自宅から通いやすい乳腺外科へ行きましょう。今すぐ、行きましょう。

体験談に振り回されない

……というかですねぇ。

私ね、がん患者になって7年。その間、いろいろ見聞きして気づいたんですけども。フツー、統計って母数が大きければ大きいほど信用できますよね。ところが、こと医療問題に関しては、母数が小さければ小さいほど信じる人が多くなる傾向がありますね。

たとえば。

「この抗がん剤は75%のがん患者さんに効果がありました」というような医師の言葉よりも、「抗がん剤?ダメよ。私の夫の母親が抗がん剤使ったけど、全く効果がなくて、苦しい思いとお金の無駄だったって後悔してるわよ」という友人の言葉のほうが、グッと胸に迫ってしまう。あれって何でしょうね?

友人や職場の同僚から聞いた体験談は、たった一人の人の体験でしかありません。

対して、医師が言う「75%」っていうのは、千(もしくは万)人単位の体験です。わかりやすく母数を1000人としたら、750人が効いて、250人が効かなかったという事です。残念なことに、友人の義母さんは250人のグループの1人だったわけです。

逆に、その義母さんが750人のグループのほうだとしたら、「抗がん剤?絶対にやったほうがいいわよ!夫の母ががんで余命宣告されたんだけど、薬が効いて、今じゃ富士山に登りたいなんて言ってるわよ~」とかなるわけです。

こ~れ~は~っ、振り回されますっ。

でもねっ。友人の義母さんの結果がどっちに転んだにせよ、「その薬は75%の人に効く」という事実は同じなんです。どっちも同じ薬なんです。

身近な人の体験談っていうのは、「たまたま」です。

その人には、たまたま効いた。もしくは、たまたま効かなかった。あなたを初めとする他の人にもあてはまる例だとは限りません。

だけど、説得力があるんですよね~。

ある友人は、「だって、製薬会社と病院の癒着とかあるかもしれないじゃない。医師の言う数字は、そのまま信じていいのかわからないけど、友人知人の話は何の利害もない分、素直に信じられる気がするのよね」と言いました。

いや、ほんっとに。これも広く皆さんに聞きたいんですけども。

……そんなに医療機関って信用できないですか?

個人的な独断と偏見で言わせてもらうと、なまじっか健康で、病院に通う習慣のない人ほど、医療機関への不信感は大きいように思います。

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