コラム 乳がん母さんの明るい共病30|岡江久美子さんの死、絶対避けたい医療崩壊~その1~

基礎疾患のある人は危ない

もう本っ当、耳からタコの木が生えるほどに聞き飽きたセリフですけどもっ。今回のコロナで、本当に危ないのは高齢者と基礎疾患のある人たちです。

今回の岡江さんは「基礎疾患のある人」に入っちゃいます。もちろん、私も入っています。

「共感力」って、人間としてとっても大事な能力だと思うけれど、どんな力も使いどころっていうのがあると思うんですよ。

大好きな女優さんが不幸にして病気でなくなった。それを悲しむのは大切で尊い感情だと思うんですね。でも、同性であるとか、年齢が近いとか、昔から見知った芸能人であるとか、そういう事で「私も同じ事になるかも!?」となるのは、ちょっと早計と言うか、いやいや待てよ、と。そこは離して考えようよ、と。

私、この連載の初めのほうで書いたと思うんですけど、乳がんって最初が肝心なんですよ。まあ、たいていの病気がそうなんでしょうけど、特に乳がんはとってもポピュラーな病気である上に、予後がよく、最初の対応を間違えなければ、わりと生きられちゃうんですね(もちろん、乳がんの種類や進行度合いによって違いはあります)。

岡江さんの乳がんがどの種類で、どの程度のものであったかは、主治医とご家族にしかわかりません。そんなの報道されないし、されたとしても一般の人にはわからないし。

なので、あくまでも私のつたない想像の範囲でしかないんですけど、まあ、本当に初期だったんじゃないかな、と思ったんですね。初期なら、キチンと叩けば完治も見込めちゃいますから。で、叩いたんじゃないかな、と。

年末に手術をして、一か月ほど空けて放射線治療。これ、いわゆる「標準治療」ってやつですね。(標準治療に関しても、この連載の最初のほうにあるので、よかったら読んでみてください)

これを読んでいるアナタも、私も、岡江さんのような有名人であっても、受ける治療はほとんど同じです。違うのは、ちょっと病院食がおいしかったり、入院している個室にシャワーがついていたりするくらいです。

「標準治療」って、「世界標準の治療」と言い換えてもいいと思うんですけど。世界中の医師や学者が研究に研究を重ねて、「この病気にはこの治療がもっとも生き延びる確率が高い」とされた治療方法なんですよ。

世界中で同じ治療がされています。私もしました。

ただ、まさかその標準治療の最中に、こんな伝染病が流行るとは……。そして、罹患してしまうなんて……。あまりにもお気の毒すぎて、一瞬、言葉を失いました。

この話、そのまま、~その2~に続きます。

2000年代の朝番組は『はなまるマーケット』がダントツで女性の支持を集めていました。

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