コラム 乳がん母さんの明るい共病33|長く付き合う病気と病院~その1~

2週間に一回のこの連載。ていうことは、皆さんと前回にお会いしたのは2週間前。うっかり読み飛ばされていたら1か月ぶりということですね。これまでのお話はコチラ

病院通いのプロ

お久しぶりです。お元気でお過ごしですか?

私は元気です。

……と、小学生のお手紙のように書き始めてはみたものの、まったく元気ではありません。

というのもですね。気温の変化と気圧の変化と湿度の高さにまっっっったく体がついていかないからです。思わず「真夏か?」と叫びたくなるような猛暑の翌日に、長そでセーターが必要となるような寒さとか、なんなの?童話の「北風と太陽」なの?いったい誰が誰に何の教訓をたれようっていうの?

しいていえば、「人は年齢とともに暑さ寒さ低気圧に弱くなっていく」という教えは含まれているかもしれません。

いや、お嬢さん、マジですよ。鼻で笑ってこれを読んでおいでのアナタも40を過ぎたあたりでガックリ弱くなりますから。(←個人の感想です)

さて、そんな私も外に出かけなければいけないときがあります。

主に病院です。

なんといっても、乳がん歴8年目。もはやベテランの域に入っているといっても過言ではない患者ですよ、私ぁ。月に一回の定期的な診察に、3か月に一回程度のCT検査だのMRI検査だのがずーーーーーっと続きます。たぶん、死ぬまで続きます。

もうね、私くらいの常連になると、黙って座っただけでいつもの定食が出てくるというか(←ウソです)。 定期診察なんてね、外来の時間内とかじゃありませんからね。主治医の手術日に、すき間時間をぬっての診察ですよ。

どういうことかというと、予約時間なんてないも同然。阿吽の呼吸というか、「このくらいの時間かな?」と思う頃に病院に行きます。たまたま主治医が手術に入る前とか、手術が早く済んだ時は、ほぼ待ち時間ゼロで呼ばれ、簡単な問診といつもの薬の処方であっという間に終わります。

逆に、手術が長引いちゃったりすると、延々と待ちます。待っている間に、開院時間が終わって、受付のシャッターがガラガラと閉じられ、玄関に施錠されたりしちゃいます(帰るときは救急外来の出入り口から出ます)。見かねた看護師さんが手術室に電話して、あとどれくらいかかるか聞いてくれたりもします。

別の科の窓口では「もう1時間も待ってるんだぞ!!どうなっているんだ!!」とか「予約時間を30分すぎても呼ばれないんですけど。これって予約の意味ないですよねえ?」なんて怒声が聞こえてくるのも、まっ、日常茶飯事です。

そんな騒ぎを耳にしながら、静かに本を読み、内心で「ふっ。シロートさんね……」と思う、とっても感じの悪い常連客の私。

この状況がいいとは思っていないけれど、仕方ないことってあります。病院の窓口で大きな声を出しても決して順番は早まらないし、むしろ「そんな元気があるなら」と、緊急性の高い患者さんを優先されてしまうかもなので(←ちょっとウソです)、一個もいい事ないし、他の人もイヤな気持ちになるだけなので、やめましょう。

先日も、そうして本を読んで主治医が手術を終えるのを待っていたら、見知らぬ老婦人に声をかけられました。

「いきなりごめんなさいね。いつも姿を拝見するから。〇〇先生の患者さんよね?」

〇〇先生は、主治医の名前でした。

「私もなのよ。今日は長いわね~。いい加減、待ちくたびれるわよねえ」

病院の待合室にいると、知らない人に話しかけられるのは珍しくありません。たいてい、高齢のおじいちゃんとかおばあちゃんとかです。めっちゃフツーに話しかけてきます。

以前も、派手なアロハシャツを着た82歳のおじいちゃんに話しかけられ、こちらもヒマなのでめちゃくちゃ話し込んじゃいました。最後には、お互いの経歴書をかけるくらいの情報量を交換しましたよ。いや、ほんとヒマか。

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