コラム 乳がん母さんの明るい共病35|「免疫力アップ」って、なんじゃそれ?~その2~

巷にあふれる「免疫力」という言葉、しかしそれって医学用語じゃないんですよ。~その1~はコチラ

そもそも「免疫」とは?

というわけで、「免疫」の話は続きます。

皆さん、免疫のシステムって大きく2つに分けられるの知ってます?

もちろん、私も薄ぼんやりとしか知らなかったので、今回、ちょっとお勉強して書いています(←まったく自慢にはなりません……)。

ひとつは、どんなウイルスにも対抗する万能タイプの「自然免疫」と、もうひとつは特定のウイルスを徹底的に攻撃する「獲得免疫」です。

自然免疫は、体に侵入した病原菌などを食べてくれます。いわば最前線の兵士です。

でも、自然免疫ではカバーしきれないものもあります。たとえば、血液中に流れている毒素分子だとか、小さな病原体、細胞の中に入りこんだ病原体などです。そういう面倒くさい敵と戦ってくれるのが、獲得免疫です。ウイルスの特徴を読み取って、別の細胞に情報提供してくれたりもします。

……といった、こ難しい話はわきに置いといて(←おいっ!!)。

こういう免疫のシステムが働いてくれるから、私たちの体は病気と戦えるんですね。

この免疫を人工的に作ったものが、言わずと知れたワクチンです。

あっ、今、読者の何%かの方が「はいはい、出たよ、ワクチン~~」と、このページを閉じようとしましたね?見えましたよ、私の心の目に。というのはウソですが。

まっ、一部の人には猛烈に嫌われていますよね。ワクチン。

そもそもワクチンといえば、種痘を開発したジェンナーに始まるわけですが。

牛がかかる弱い天然痘をうつして、人間にとって超ラスボス級の強力伝染病である天然痘を防ごうとしたものです。

人類を救ったともいえるこの発明ですが、当時は、種痘を行なうと「頭から牛の角が生える」とか、「子どもが牛のように四つんばいになって歩くようになった」とか、そりゃもうさんざんなデマが飛びかったらしいですよ。マジで暴動まで起きたって話ですから。

まあ、「牛の細胞をうつして病気を防ぐ」なんていうよりも、そっちのほうが一般的には信じられやすかったんでしょうね。

「バカだなあ」、って思います?

そりゃ、18世紀とかの話ですからね。

でもねっ。21世紀になってもう20年も経とうという現代でも、人の気持ちってあんまり変わっていない気はするんですよね~。

だってさあ、アメリカでは「コロナパーティー」が流行って死者まで出たって話じゃないですか。

参加費用を払って、新型コロナに感染した患者さんと一緒にパーティーして、最初に具合が悪くなった人が、集まった参加費から賞金をもらえるって事らしいんですけどね。

ほんっっっっと、申し訳ないけど、「バカだなあ」って思っちゃいましたよ。

なくなった方は、「新型コロナとかデマだと思ってた」って言ったそうですよ?いや、なぜ???

18世紀ならまだしも、これだけ新聞もテレビもあって、インターネットで海外の様子なんかも直で見聞きできる今の時代に、なぜそう思った?

逆に不思議だわっ!!

結局ね、人間って、自分が信じたいもの、信じやすいものしか信じないんだなあと。牛からとったワクチンをうつと頭に牛の角が生えると信じた18世紀の人間と、あんまり変わらなくないですか?

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