コラム 乳がん母さんの明るい共病40|令和の時代に患者でよかった?緩和ケアの重要さ

2週間ぶりの、こんにちは。

……っていうか、えっ?もしかしてもう週末ですか?あれ?「また一週間が始まってしまった~」って思ったの、2日くらい前な気がしているんですけど。最近、一週間に月曜日が3回くらい来ているような気もしているんですけど。気のせい?私の気のせいですか?

これまでのお話はコチラ

がん患者になって8年目

ビックリするほど日にちが経つのが早いと思う今日この頃。これも加齢のせいでしょうか?

ええっと、2013年の春に「乳がんです」と言われ、がん患者になって8年目。何事も10年続けばプロといわれるので、もうそろそろ「乳がんのプロ」と呼ばれてもいい時期なのでは?とか思いあがっている私なんですけども。はい、バカです。

……医療の世界って、ほんと日進月歩なので、8年も前だといろんなことが変わっていてビックリする事、けっこうあります。

物理的な治療方法や薬はもちろんですけども、医療に対する考え方とかも、8年も経つと変わりますね。

緩和ケアの意味を知っていますか?

私がいちばん「へええええ~~~」と思ったのは、緩和ケアについての考え方です。

「緩和ケア」。ちなみに、読み方は「かんわケア」です。「だんわケア」ではありません。

一般的には、がんが進んでしまって末期になり、積極的な治療方法がなくなってしまった患者さんの苦痛を和らげるための、終末期医療というイメージが強いと思います。えっ、違います?少なくとも私はそう思っていました。

でもね、今って、それがずいぶんと変わっているんですよ。

……ごめんなさい。ここからちょっと固い文章が続きます。なんたって厚生労働省のサイトの文章ですから。固くて難しいです。たぶん目が滑ると思うので、自然にまかせてスイーーーーッと滑らせてくれて全然OKです。

(ここから↓)
「がん対策推進基本計画(平成24年6月閣議決定)」において、緩和ケアについては、「がんと診断された時からの緩和ケアの推進」が重点的に取り組むべき課題として位置付けられています。がん患者とその家族が、可能な限り質の高い治療・療養生活を送れるように、身体的症状の緩和や精神心理的な問題などへの援助が、終末期だけでなく、がんと診断された時からがん治療と同時に行われることが求められています」
(↑ここまで)

ちゃんと滑りました?

ええっと、早い話、初期だろうがなんだろうが、「がん」と診断されたら、それは緩和ケアの対象ってことです。本人だけじゃなく、家族もです。

ちなみにですねえ。WHO(世界保健機構)では、緩和ケアについて、こう定義しています。

(↓ここもなんなら滑ってOKです)
「緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである」
(↑ここまで)

素晴らしい!!患者のスピリチュアルな問題にまで気を使ってくれる、現代の緩和ケア、マジ素晴らしい!!

……だってさあ。「病気だから仕方ない」とか「病気なんだから我慢しろ」とかさ、あるじゃないですか。昭和な価値観、ていうか圧力?なんなら患者本人の中にもあったりしますよね。「周囲に迷惑をかけないように、我慢しなきゃ。病気なんだから」みたいなの。

え~~っ???つーかさあ。こっちも、好きでがんになったわけじゃないっつーの。タバコも吸ってないし、そんなに不摂生もしてないっつーの。たまたまちょっと運が悪かっただけ。私のかわりに、他の誰かがなっていても全くおかしくないって話ですよ。

本っっっ当に、たまたま。それで、痛い思いや辛い思いをしても、「病気なんだから我慢しろ」とか、冗談じゃないですよ。泣きっ面にスズメバチですよ。

と、まあ。そう思う人が多くなったんでしょうね。私以外でも。患者サイドだけではなく、医療サイドでも、です。

今のがん治療の主流は「我慢なんてしなくていいよ」です。

優しい!!心の傷口に優しさがしみて、マジで泣けてくる!! 

要するに、現在の緩和ケアの考え方って、「病気による痛みや苦しみや悩みを、患者やその家族に抱え込ませず、専門家みんなで支えていきましょう」ってことですよね。

だから、医師や看護師さんだけではないです。薬剤師さんとか、ソーシャルワーカーさんとか、管理栄養士さんとか、必要に応じてさまざまな職種の人がチームとなります。

「昭和の時代なんてさあ……」って、オバサンの昔話が始まっちゃいますけどね。これ始まると長くなるやつですけどね。

ほんっと、ちょっと前までの医療って、「病気を治す」のが絶対的な目的で(いや、まあ、それはそれで正解なんですけどね……)、そのためには痛みとか傷の大きさとか、「えっ?命より大事なものなんてあるの?」「我慢するっしょ、フツー?」って扱いでしたよ。

「QOLも大切」なんて考え方、ほんと最近のものですよね。

またね。緩和ケアの対象に「患者の家族をふくむ」ってのが、また。目からウロコでしたよ、昭和に生まれたオバサン(←ザックリ過ぎるくくり)としては。

「QOL」の概念が定着したのはここ数年のような印象があります。
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