コラム 乳がん母さんの明るい共病40|令和の時代に患者でよかった?緩和ケアの重要さ

メンタルケアの大切さ

これ、つい最近、聞いた話なんですけども。

友人のお母さん(80代)が、転んで大腿骨を骨折してしまい、とっても気落ちしてしまったと。命にかかわるようなケガではないんだけど、食欲をなくしてしまい、食べなくなったらどんどん元気もなくしてしまい、みるみる体調が悪化してしまったと。で、ケア施設に入れたら、あっという間に肺炎になってしまい、お亡くなりに。

友人からしたら、骨折の前まではとても元気で、海外旅行なんぞもバンバン行っていたのに、そんなにすぐに亡くなるなんて信じられない。「医療ミスがあったんじゃないの?」と疑い、カルテの開示を求めようと思ったそうです。でも、医療職についている娘さんに止められたというんです。

「おばあちゃんは、食べなくなった段階で、生きようという気力をなくしているように見えたし、お年寄りにとって気力は何より大事なんだよ」と。

そして、何か悪いところがあったとすれば、「家族に対するメンタルケアが足りなかった」事だと。

……今って、何かあるとすぐに「医療訴訟」って言って、ラジオのCMとかでもガンガンに法律事務所の宣伝が流れていますよね(←もちろん、ごくごく一部の法律事務所であると思っています)。

気持ちはわかるんですよ。大事な家族を亡くしたら、悲しい気持ちの持っていき場はそうそうないし、「誰かがミスをしたのではないか」と疑いたくなるのは、まあ、自然な流れだと思うんです。

でも、そういう家族の心のケアまでを含めての「緩和ケア」なんですね!?平成すらも飛び越えて令和となった今では?

いや、もう、「一本とられた」感。

だから、現在の緩和ケアって、患者さんが亡くなっても終わらないんだそうです。残された家族の方たちの心のケアが終わるまで、なんだそうですよ。

私はね、これ、とってもいい考え方だと思うんです。

がんに限らずですけど。ケガや病気で苦しんでいる本人はもちろん、それを見守ったり、ケアしたりし続けている家族も、十分に悩み、傷ついているはずなんですよね。そしたらさ、やっぱり優しくしてほしいじゃないですか。

縁起でもない事を言うようですけれど、私に何かあったら、私の家族の悲しい気持ちを受け止めてくれる機関は欲しいと思うんですよ。宗教がある人だったら、お寺とか教会でもいいと思うんですけどね。そういうの含めて、専門家がいいかな。

無責任な他人の、心無い言葉とかには傷ついてほしくないですよね~(←ありがち)。

医療に関しては、「がん患者をやっているのが令和の時代でよかったわ~」って思いました。いや、マジで。

まっ、痛いのも苦しいのも、ないのが一番ですけどもね。

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