コラム 乳がん母さんの明るい共病41|がんになって8年、人生の有限を改めて考える~その1~

すっかり秋も深まって、道端の紅葉が目にもあざやかに映える季節となりましたが、伊藤健太郎の事件のショックでしばらく(30分くらい)立ち直れなかった私です。皆さんはお元気ですか?

さて。最近、すっかり書き出しを簡略化しているので、お忘れの方も多いと思い、ちょっと復習しときます。

2013年のお正月に、私は自分で触った右胸に違和感を覚えました。たまたまその直後に簡単な人間ドックがあるという、なんともラッキーなタイミングでした。事前の問診では「胸にシコリがある気がします」と、ちゃんと告げました。で、マンモを受けたわけですが……。(←どうでもいいけど、痛かった!! ないに等しい貧乳を集めて挟むって、どんな無理ゲー)

私ね、てっきり「乳腺炎です」くらいは言われるだろうと思っていたんですよ。なのに、届いた結果はまさかの「A判定」。

……えっ? 私、「シコリがある気がします」って、わざわざ言ったよね? しかも検査の結果が届くまでの1か月の間にも、なんかシコリが育っているんですけど?

「こりゃあかん」と思い、近所で乳腺外科の外来がある他の病院を探して駆け込みましたよ。そしたら、速攻で「乳がん」の診断が下りまして。それも、2センチ以上ある、スクスクと育ったシロモノで。いや、なぜこれを見落とすのかと。今でも謎。

それから8年経ったわけです。

2年に一回くらいのペースで転移しちゃう私の乳がんちゃんと、だましだましの共存生活は、そこから始まりました。Withコロナの時代に、With乳がん。全く何にも嬉しくない人生の伴侶を得てしまったわけです。

……というのが、この連載の主なお話です。

思い出していただけたでしょうか?

これまでのお話はコチラ

あと10年、生きると決めた

私ね、最初にガンになった時に、ひとつだけ決めた事があるんですよ。

それは、「あと10年は生きよう」という事でした。

まっ、「生きよう」も何もないんですけどね。全ては病気次第だから。でも、これをダイエットや仕事に置き換えてもらうとわかりやすいと思うんですけど。期間って区切らないと何も始まらなくないですか?

「3キロやせよう!」と決心しても、それが「いつまで」なのかで、全く変わりますよねえぇぇ? 一週間後なのか、3か月後なのか、1年後なのか。特に期間を設けずに、「いつかはやせよう。3キロ!」と思って、そのいつかが来るような強固な意志の持ち主ならば、そもそもダイエットなんて必要ないって気がします。

人生も同じようなものだと思うんです。

だって、誰の人生でも、期間限定で有限なところは同じじゃないですか。

「あきらめずに信じ続けていれば、きっと夢はかなうよ」とか、デ〇ズニー映画かJポップみたいなセリフは、とても耳に甘く響くけれど、これ、ダイエットだったらどうでしょう?

「あきらめずに信じ続けていれば、きっと体重は減るよ。3キロ!!」

……いや、無理じゃね?

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