コラム 乳がん母さんの明るい共病41|がんになって8年、人生の有限を改めて考える~その2~

10年以降は神様からのプレゼントと据える

これはあくまでも私の例なんですけど。

10年あれば、たいていの事はできると思うんですよ。でも、そんなに欲張れるほどの時間でもないんです。「あと10年でしておきたい事は終わらせておく」と思うと、なんだか人生がとってもスッキリしました。

人間関係も、「ごちゃごちゃしているけれど、でもそんなに割り切れるものでもないし……」と思っていたものが、「10年しかないのに、好きでもない相手と無駄な時間を過ごす余裕なんてないわ」と思うようになり、整理できるようになりました。

だって、限られた時間なら、誰だって好きな友人と楽しい時間を過ごしたくないですか?

「そうは言っても、付き合いもあるし」というのもわかるんですけど、その「付き合い」は本当に必要なものでしょうか? 限られた、貴重な時間をつぶすほどの価値があるものでしょうか? 一回、ニュートラルな状態で考えるのは大切な事だと思うんですよね。

もちろん、とはいうものの、私だって本当に10年で死ぬと思っているわけではないです。すでにがんになって8年近く生きてもいるわけですし。

でも、何度も書いてしつこいようだけれど、ダイエットと同じで、目標とする期間を設定しないと、何もできないと思うんです(たいていの事はダイエットに置き換えるとわかりやすくなる、このマジック!)。

とりあえず私は、「10年生きよう」と決めてから8年生きて、そこそこ自分の人生に納得ができました。

それじゃあ、「10年がたったら、その後は?」と聞かれると、う~ん、「次の10年」とはあんまり考えないです。

最低限、やりたい事、やらなければいけない事をやって、もうちょっと自分の人生に納得がいったら、あとは「おまけ」ですね。神様からのプレゼントの時間です。

せっかくのプレゼントなので、せいぜいその時間を楽しみたいと思っています。

ただ漫然と生きているよりも、終わりを意識してからのほうが、生きている喜びを感じやすくなったように思うので、それだけは病気になってよかった事ですね。

もちろん、病気なんて、ならない方が絶対にいいんですけどね。

10年パスポートを次に更新するとき、世界はどうなっているのか?そして自分はどう変わっているのか?
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