コラム 「こども食堂」ってどんなところ?生の話を聞きました!~その2~【アプリ婚・妊娠出産編】

アプリで知り合った男性と結婚、出産をした新里 碧(にっさと みどり) さんが、今、気になっている「こども食堂」。どんなところなのか、どうやって利用するのかを知るために、 自分で子ども食堂を立ち上げた小野寺いつかさんと、子ども食堂を利用している選択的シングルマザーの橋田彩さん(仮名)の2人に、お話を伺っています。

~その1~では、こども食堂は場所により子供だけが対象ではなかったり、食事のほかに学習支援などもしている場合があること。そして2人がこども食堂を利用するようになったきっかけが、子育てをしているときに感じた“孤独感”であることなどを、教えてもらいました。後編では、こども食堂をつくったきっかけや、私たちでもできる関わり方について、お話を伺っていきます。

いつかさんがこども食堂を作ろうと思ったきっかけは?

引越しをしたら、まさかの…

いつかさん「その後、港区に引越しをしたら、近所に無かったんです。それで、作るしか無いと思って作りました。」

新里「すごく単純明快な理由だけど…、こども食堂って作るの大変なのでは?」

いつかさん「『こども食堂を作りたいな』と思っていたら、区でこども食堂を立ち上げたい人向けの会がおこなわれていて、そこに出席してお話を聞いていたら、色々と条件が揃っていると気がついて。」

新里「なるほど。……とは言え、条件が揃ってもなかなか、作るとなると勇気が出ない人も多いと思うのだけど。何か信念のようなものがあったのでしょうか?」

いつかさん「子どもが生まれて以来、他のお子さんも同じように大切なものと認識するようになって、お子さんの悲しい事件を目にするたびに胸が締め付けられるような思いとともに、何か自分には出来ないのだろうかとずっと考えてきたんです。」

新里「私も子どもが出来てから、虐待やネグレクトなど、子どもの悲しいニュースがすごく目につくようになりました。」

いつかさん「そして、お子さんを救うためには、まずはお母さんが笑顔でいることが大事だと思ったんです。週1回でもごはんを作る回数を減らすことで、少しでもお母さんが笑顔になれる手助けが出来るんじゃないかって。」

彩さん「すごく良くわかる。毎日ごはんを作るのって結構負担ですよね。」

新里「確かに、自分一人の時はカップラーメンでいいや!なんだけど、子どもがいると『何か作らねば……』ってなります。」

いつかさん「自分自身がこども食堂に救われた経験もあって、気軽に集える場所にもなると良いなと思っています。テレビやニュースでは、『こども食堂=金銭的な貧困を救う存在』として紹介されることが多いけど、こども食堂は、心の貧困を救う存在なんだと思います。」

新里「なるほど。孤独感に苛まれていたり、追いつめられている時に『ああ、あそこがあった』と思える場所の存在って大きいと思う。」

彩さん「私の利用しているこども食堂でも、ご両親が共働きで残業が多いご家庭の子どもたちも、夜ごはんを食べに来てます。利用している人それぞれに事情はあると思うけど、金銭的な理由が全てじゃないと思うんです。」

新里「食堂としての機能ももちろんだけど、みんなの心の拠り所としての存在が大きいんですね。」

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