コラム BAが見た、女の世界|先輩の「ねぇ」は「よ・ご・れ・て・る」のサイン。今なお化粧ポーチの中をキレイにし続けるワケ

ライターの高木沙織です。

かつてはBA(ビューティーアドバイザー)として、出勤の日はそれはそれは入念に、休みの日すら練習を兼ねてばっちりメイクで過ごしていた私ですが、ここ最近では「あれ、最後にメイクしたのっていつだっけ?」、という始末。そろそろメイクの仕方も忘れてしまいそうです。

ということは、メイクポーチの中やコスメを入れているボックスの中はさぞかし汚れているんだろうな、って今思いました?

メイクをしない=コスメもメイクツール(道具)も放置?

私ね、この汚れが放っておけないんですよ。いや、学生時代はそれこそファンデーションを塗るスポンジがコロッケ状態(汚くてごめんなさい)だったから、“放っておけなくなった”、が正しいのかな。というのも、コスメカウンターで働いていたときは、ただ単にお客様に商品を紹介して販売するだけではなく、“タッチアップ”といって、メイクやスキンケアをすることもあって。

例えばファンデーションを試すとき。ほかのお客様に使ったスポンジは使いません(当たり前か!)。BAが自分の顔に使用済みの汚れたスポンジを触れさせようものならビックリしますよね。私が逆の立場だったら「えっ!? それ使うの?」、って露骨に嫌な顔をしてしまうかも。

口紅はスパチュラというクリームをすくい取るヘラのようなもので表面を薄く削り、そこからリップブラシにつけて使っていたり、グロスも同様です。直接口に塗るなんてことはありませんし、アイシャドウのチップももちろん使いまわしNG。なのですが、当時は今のようないわゆる“使い捨て”できるツールがなかったので、使用前と使用後で分けておいてカウンターが空いている時間に汚れたものを洗いに行くようにしていました。

混雑していた店内が落ち着いてくると、接客時とは打って変わって低音ボイスが響きます……。

先輩:「ねぇ」

これが先輩BAからの“よ・ご・れ・て・る”のサイン。

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