コラム BAが見た、女の世界|懇親会の余興でハブられ悪目立ち……うまくやれない私が悪かった?

ライターの高木沙織です。

新型コロナウイルスの感染が国内で初めて確認されてから1年が経ちました。密になる環境下での飲食はもうしばらく我慢の日々が続きそう……。これまでにもさまざまな催し事が中止になったり、なかにはオンラインでの開催に変更になったりしてきたのではないでしょうか。

フリーランスとして働き始めてもう何年も経つ私も、会社員時代は頻繁に○○会的な催しに参加していたのですが、この時期きまって思い出すのはBA(ビューティーアドバイザー)1年目のあの悪夢のような懇親会のこと。

孤立していたがゆえに、大事な連絡も聞き漏らす……

私、当時は職場でうまく人付き合いができず、必要最低限のコミュニケーション以外では孤立していました。

それこそ、同じブランドで働く先輩BAとは業務のことや、たまには合コンのことなどちょこちょこ会話をしていましたが、他ブランドのBAとの間の溝はなかなか埋めることができず、まぁそれならそれで構わないかなと。

当時の私は「嫌われているなら、わざわざこっちから歩み寄りに行かなくてもいい」というスタンスでした。それでいて、ビクビクと人の顔色をうかがったり、寂しがりのアマノジャクなところもあったりして……面倒くさいでしょう? なんか生意気なヤツ、可愛くない、関わりたくない、そう思われていても仕方がないと今なら理解できますし、もう少し何とかしようと努力もしたかも……。

という反省は一旦置いておいて。

今回は“同期”にフォーカスしたお話。実は同じブランドにはひとり、同期のBAがいました。それも当時は珍しかった男性のBA。正確に言うと、彼の方が半年以上前に入社していたので先輩ではあるのだけれど、括り的には同期という扱いだったんですね。

しかも彼は、イケメン。さらには子犬のような人懐っこさでまわりの先輩BAたちからは可愛い、可愛いと大人気。私が配属されたときにはもう輪の中心的人物でした。

え、私との仲? 入社時期がそれほど離れていないこともあり、それぞれに別の先輩BAがついて教育を受けていたこともあってシフトが被ることはなかったし、私が浮いた存在だったことを察したからか、はたまた私の性格に問題アリ、無理と思ったのかは分かりませんが、顔を合わせても会話をすることはほぼナシ。どちらかと言うと、トラブルに巻き込まれるのは勘弁だと避けられている感じでした。

そもそも仕事が終われば誰かと談笑するでもなくスタコラと退散する私でしたから、同期とのコミュニケーションも少なく、職場内のいろいろな話しを聞き漏らすこともしばしばでした。

チーフ「ねぇ、高木さん明々後日の懇親会で何するの?」
私「はい? 懇親会ですか?」

入社1年目のBA……、に含めてもらえなかった私

そう、配属先の免税売店内すべてのブランドの社員合同でおこなわれる、毎年恒例の懇親会の話をなんと3日前に知ることになったのです。

私「あの、チーフ……。懇親会って何ですか?」
チーフ「えぇー! 私、伝えてなかった? あれ、でも毎年1年目のBAはみんなで出し物をすることになってるんだけど、ほかの子たちからも聞いてない?」

私「すみません。今初めて知りました……」
チーフ「そうなの? A君(同期の男性BA)は練習してるって言ってたから一緒だとばかり……」
私「確認します……」

心臓がドクンと大きく脈を打ち身体が熱くなったかと思えば、背筋を汗が伝ってサーッと寒くなるのとで、心が乱れてなんかちょっと泣きそう。そんな気持ちで業務終了後、同期BAのA君に連絡をします。

A君「高木さん、こういうみんなで集まってっていうのあまり得意じゃなさそうだなって思って。〇〇(ブランド名)からは僕が出るから、高木さんは気にしなくていいよ」

私「だけど、1年目のみんなで出し物をするって決まりなんでしょ?」

A君:「大丈夫だよ、僕が出るから。」

私:「△△(他ブランド名)は1年目の2人が出るんだよね?」

A君:「そうだけど、無理にやることじゃないから。本当に気にしないで」

(ん? そういうことじゃなくて、私も一応メンバーなのでは? あーこれ、仲間に入れないヤツだ)

それ以上なにも言えない私は、分かった、気を使ってくれてありがとうと血の気が引き冷たくなった指先でメールを打つのがやっと。

A君や他ブランドの同期のみんなが、楽しそうに打ち合わせをする姿をなるべく視界に入れないように、距離を置くようになったのでした。

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