コラム BAが見た、女の世界|初韓国の思い出はイケメン、肉、トイレトイレトイレ

ライターの高木沙織です。

朝からBTSの『Butter』を聴いています。もうノリノリです。と、言いたいところですが、音痴でリズム感が崩壊している私は鼻歌ですら怪しいので、大人しく、微動だにせずにただ耳で楽しんでいます。

今は朝の8時。6時からなので、まあ2時間以上も続けて聴くくらいこの曲を気に入っているわけですが、なんと私、メンバーの顔も名前も知りません。だけど、みなさんカッコいいんだろうなあ。これは、カッコいい人たちが歌っているに違いない! あと、セクシーだと思うの。

そういえば、私がBA(ビューティーアドバイザー)をしていたあの頃。韓国発のテレビドラマ『冬のソナタ 』が大ブームで、ヨン様(※)に会いに行くのよー、ヨン様ステキよね、というお客様がたくさんいました。

「ヨン様かあ……」

※ 『冬のソナタ 』の主演俳優 ペ・ヨンジュン氏の愛称

第1次韓流ブームで空港は大賑わい

『冬のソナタ 』 が韓国で放送されたのは、2002年。日本では2003年に放送され、第1次韓流ブームが巻き起こったその頃。

職場で、その流行りのすさまじさを目の当たりにしていました。空港内の免税店でBAをしていたからです。

お客様:「今から韓国に行くのよー! あなた知ってる?『冬のソナタ 』」

(え? なに、「冬のどなた」?)

いや、これギャグでもボケでもなんでもなくて、本当に知らなかったんです。そういえば最近、お母さん世代のお客様が増えたなあ、なんてのん気に構えていたら、コスメカウンターだけではなく、免税店全体がいつの間にかワッとごった返して。これは一体、なにごと?状態。

いつもならひとりかふたり、申し訳程度にお客様がやってくる時間帯なのにもかかわらず、ギュウギュウのすし詰め。

そのときのお客様との会話で、 『冬のソナタ 』やヨン様という言葉を知ることになったのでした。聞くと、『冬ソナ』のロケ地めぐりや、そのあとの韓国料理を堪能する旅行会社のツアーに申し込んでいるそうで。

(なんだか、すっごく楽しそう! 恋する乙女だ!)

メイクにもファッションにも気合い十分、まるでデートに行く前の女の子のようなキラキラとしたお客様たちのオーラにそう思ったのでした。

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