コラム 筋金入りの音痴&リズム感なし!長年隠し続けたコンプレックスの先にあったもの

ライターの高木沙織です。

「そういえば今日って、誰とも会話をしていないなあ。」
そんな日が今週何度あったでしょうか。自粛期間中、前にも増して自宅でひとりで過ごしている筆者は、もう数えることをやめました。

そして先日、驚いたことが2つあります。どちらも久しぶりに“声”を出してみての出来事なのですが、まずひとつめはシンプルに、「私の声って、こんなふうだった?」。ふたつめは「鼻歌さえも音程が取れない!」です。

なんて、あたかも自粛中の過ごし方のせいにして言いましたが、実はこれ今に始まったことではありません。

みなさん、お気づきでしょうか。筆者、“音程が不安定芸人”なのです。それゆえ、こんな悩みがあったのですが、あることをきっかけに今では……。

合唱と創作ダンス“1”判定で、音への苦手意識が高まる

“音程が不安定”……。

このことに気がついたのは、中学生のときです。

きっかけは、ある音楽の授業中。

音楽教師:「それじゃあ、このパートをひとりずつ歌ってみましょう!」

ラジカセ(カセットテープの再生機:な、なつかしい!)から流れてきた曲は、合唱コンクールで歌うことになっていた『空駆ける天馬』。とてもテンポのいい曲です。

その、頭の「銀の」の3つのワードを、横一列に並んだ我々がアカペラで順々に歌っていくというのですが、いざ筆者の番になると……。

筆者:「ギンノ~」

(ん? これまで自分が脳内再生していた音と、声に出している音が違う?)

抑揚がおかしいというか、なんか気持ちが悪い。

音楽教師:「あ、ええと、もう一回歌ってみよう…か?」

申し訳なさそうに、いやちょっと動揺していたのでしょう。目を泳がせながらのアンコール。ええ、2回目も何かがおかしかったですよ。

その日の授業の終わり。

筆者を筆頭に何人かの生徒が呼び出され、放課後の音楽室で合唱曲の練習をすることが決まると…。そういうことか、と腑に落ちたのでした。

(私って、音痴なんだ)

って。

それにね、リズム感もないんです。これって、因果関係があるんでしょうか?

ちょうどその頃、体育の授業に“創作ダンス”というものが取り入れられるようになりました。数人で一組になって、選曲から振り付けまでを考え、クラス全員の前で披露するアレです。

ダンスなんて初体験!というのは、全員一緒。なのですが、どういうわけかみんな飲み込みが早くて、あっという間に踊れるようになっているんです。

かく言う筆者は、てんで駄目。

ダンスって、腕や足がそれぞれに違った動きをするじゃないですか。うーん、例えば腕を上げて足をクロスして、みたいな。そういうのに頭も体もついていけないんですね。リズムからもズレまくり。軽くパニックです、「今、何をしているの私?」状態。

そんなわけでみんなの足を引っ張り、それだけならまだしも、音楽も体育も通知表の評価は“1”。

音の神様に見放されている…。当時は相当悩んだし、コンプレックスでもありました。

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