コラム BAが見た、女の世界|この毛、なんの毛?気になる毛…ストッキング挟まり事件簿

ライターの高木沙織です。

仕事でも、プライベートでも、ストッキングを履くときにはいつも注意していることがあります。それは、伝線。…も、そうなのですが、ここで話したいのはまた別のこと。

“挟まり”です、は・さ・ま・り! ストッキングって本当、「嘘でしょ!?」と目を疑いたくなるようなものまで挟みこんでくるんですよ。いやこれ、結構リアルに。

BA(ビューティーアドバイザー)時代の筆者は、こんな挟まりにギョッとさせられたり、ハラハラさせられたりすることがしばしばありましたから……。

ふくらはぎに、ニョロリとしたアレを発見

仕事で制服を着用するときは、必ず肌色のストッキングを履いていたBA時代の筆者。

とは言っても、筆者が就職した会社の制服はパンツスーツだったので、ストッキングが見えるのは足の甲くらいのもの。

それもあって、ストッキングは“何となく”、“ただ”履いておけばいいくらいにしか思っていませんでした。仮にそれが伝線していたって、大部分は隠れて見えないですからね。

ですが、ある日の始業前。ストッキングに対して危機感を覚えるようになったのです。

それは、ロッカールームからコスメ売り場へと向かう道中。他ブランドの先輩BAのうしろを歩いていると、ふくらはぎの辺りにあるものが挟まっているのを見つけたことがきっかけです。

何やら、黒くてニョロッとした……。

(ええー! こ、これは……まさか?)

と、二度見ならぬ三度見、四度見。

失礼ながら、目をこらしてじっくりと見てみると。

(なんだあ、髪の毛か! 危ない、危ない……ホッ)

そう、ストッキングの内側に髪の毛が1本スルリと挟まっていたのです。髪の毛でよかったです…よね。だけど、筆者が一瞬でもアンダーヘアなのでは?と疑ってしまったということは、他の人だってそう思う可能性があるわけで。

これは、他のBAやお客様がいる場所に到着する前に教えなくては!と、正義感がムクムク。

でも、どうやって?

伝え方次第では、おかしな空気になりそうな予感がします。

ハッキリ言うor濁して言う、どちらが気まずくならない?

さて、当時の筆者はここで頭を悩ませました。

「あの、ストッキングに髪の毛が挟まっています」

と、要点を押さえて、かつ耳元でささやくのか。それとも。

「あの…(ちょいちょい)」

と、多くを語らずに、挟まっているところをさりげなく指差すのか。うーん。その人との関係性やまわりの状況にもよるのだろうけれど、難しい。

相手に恥ずかしい思いをさせることなく、という点も考慮するとこうでしょうか?

「○○さん、ちょっとよろしいでしょうか?」

からの、後者。人気のないところに呼び出して、さりげなく伝えるのが無難?

(ヨシッ!今だ)

そう覚悟を決めたわけですが、妙な緊張感からこうなりました。

筆者:「あ、あの〇〇さん。ちょっとよろしいでしょうか?」
他ブランドのBA:「うわ、高木さんか! ビックリした、何~?」
筆者:「えっと、ちょっとこちらへ…」
他ブランドのBA:「いや、怖いんだけど。どうしたの?」
筆者:「(柱の陰に呼び出して)こ、ここに…」
他ブランドのBA:「ん?うわっ、これ髪の毛かあ。それくらいあっちで言ってよ」

と、まあ思い描いていたとおりにはならず。

ちょっとした怪しい人になってしまったのでした。

まだある「ストッキングの挟まり事件簿」!

“ストッキングの挟まり事件簿”は、これだけではありません。

トイレの個室から出てきたある女性は、うしろ側のスカートの裾がストッキングの腰の部分にIN。

時間がないなど、何かに相当焦っていたのかもしれませんね。面識の有無に関わらず、すぐさま教えてあげたいケースです。

はたまた、クリーニングのタグがくるぶしの辺りに挟まっている方を目撃したこともあります。安全ピンやホチキスの芯がついていなくてよかった……。けれど、どうしてそんなところに?

小粒のラインストーンがキラッと、足の甲で光っている方もいたなあ。フットネイルにつけていたものが、着替えの最中に取れてしまったとか。

いやはや、ストッキングって何者なのでしょう?

いろいろなものを挟みこんでは、外に逃がさないだなんて恐るべし。しかも、それが肌色のストッキング+スカートだと目立つ、目立つ。

良からぬものを第三者に見られる危険性が高くなるとわかったら、これまでのような軽い気持ちで足を通すことなんてできません。着替えを済ませたあとは、鏡の前で全方位チェックが必須なのではないでしょうか。

それからしばらく経って、航空会社のグランドホステスへと転職した筆者。ここで、肌色ストッキング+スカート時代を過ごすことになるのですが……。

制服に着替えたあと、必要以上に鏡の前でクルクルと回っていたのは言うまでもありません。「制服姿の自分にうっとりして」なんて理由ではなく、ね。

みなさま、肌色ストッキングにはくれぐれもご用心あれ。

見てはいけないものを見てしまった気分になる“挟まり毛”。“挟まりトイレットペーパー”もありますよね~。イラスト by Kato

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プロフィール

ライター/ヨガインストラクター高木沙織

「美」と「健康」には密接な関係があるため、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。野菜や果物、雑穀に関する資格を複数所有。”スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ヨガでは骨盤ヨガや産前・産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスでボディーメイクをサポート。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。近年はエッセイの執筆にも力を入れている。