コラム 田舎暮らし3日目、真っ暗な夜の作業場に響く「すすり泣き」の正体は…

やっぱり来たか、3日目のホームシック!

ついにこの日がやって来ました、3日目です。

日中は、自然に囲まれた環境に大満足で過ごす筆者。朝日の眩しさや、庭の木々・草花の彩りが、この上ない贅沢。かたや、夜になると、その暗さに不安になるのは3日目も変わらず。

光を失うにつれて、心がざわつき始め…。

でも、この日は、離れ離れになった友人たちとのオンライン飲み会が待っている! そう自分を奮い立たせ、おばあちゃんの寝室とは離れた作業場(農具が置いてある部屋)でスタンバイ。

19時をまわると、ポツポツと参加し始める友人たち。

筆者:「この間会ったばかりなのに、すごく前のことに感じるよー!会いたいよ」
友人:「そうだねー! でも、まだしばらくは会えないねえ。ていうか、そこすごくない? ジャングル?」

こんなふうにいじられても、涙がジワッと滲んじゃう。

ちなみにここは、東京まで高速バスで1時間半の距離。当初は、仕事や友人との食事のために、ちょこちょこ東京まで足を伸ばそうと思っていたのだけれど、新型コロナウイルスの流行ですべてキャンセル。ステイホームならぬ、“ステイファーム(農場)”な筆者。

先の見えないForever stay farmです。

考えようによっては、自然豊かな環境で、家族も一緒にいるステイホームは恵まれているのだろうけれど、だだっ広いこの場所で、いきなりポツン。無性に寂しくなってしまったのだと、1度だけ言わせてください。

はい、23時の作業場ですすり泣く声の正体は、おばあちゃんちにいながらホームシックにかかった筆者です。

鼻をすすりながら母屋へと戻ると、電気がパチッ。

おばあちゃん:「おお、何だ! 泥棒かと思ったわあ」
筆者:「ごめん、ごめん! 起こしちゃったね」

その足元では、愛猫・小虎がおばあちゃんに高速猫パンチ。2人はまだ仲良くなれていない様子。

ペチペチと叩かれているおばあちゃんには申し訳ないのだけれど、こんなとき、家に誰かがいるっていいなあと心から思ったのでした。

翌朝。

おばあちゃん:「何だか足に擦り傷ができてなあ」

ご、ごめんなさいっ! 止めようと思っ…たけれど、おばあちゃんすぐに戻って行ったから。

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プロフィール

ライター/ヨガインストラクター高木沙織

「美」と「健康」には密接な関係があるため、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。野菜や果物、雑穀に関する資格を複数所有。”スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ヨガでは骨盤ヨガや産前・産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスでボディーメイクをサポート。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。近年はエッセイの執筆にも力を入れている。