コラム 田舎でのテレビ視聴に四苦八苦!…からの、逆転の発想から身に付いた「新習慣」

ライターの高木沙織です。

現在の時刻は、朝の5時5分。甘酒に豆乳を混ぜた朝食代わりの飲み物を片手に、この原稿を書いています。「時を戻そう」…ん? 調子が狂いました。ええと、4時から1時間ヨガをして、さらにその30分前の3時半には布団から出ています。それも、“珍しく”ではありませんよ。毎朝3時半に起きているんです。どうだっ! 

…なんて誇らしげに言いましたが、筆者の場合。単に、“寝る時間が超絶早い”だけ。20時半には夢の中。21時になってもまだ起きていようものなら、「ああ、早く寝なくちゃ!」と焦り出す始末です。

どうしてそんな生活を?って? この驚きの早寝早起き生活が確立されたのは、おばあちゃんちでの暮らしがきっかけ。だって、夜になると…。

おばあちゃんちの19時は、24時

2020年、3月末から始まったおばあちゃんちでの暮らし。

千葉県某所のとーってものどかな場所にあるおばあちゃんち。まわりに民家はなく、あるのは山と木々、畑だけ。近くに大きな道路も通っていないので、いついかなるときも、とにかく静か。

さらに言うと、静かなのは家のまわりだけではなく、“家の中も”で、平屋建ての東側にある水回りを使っているとき以外はシンと静まり返って…、いるはずなのですが。引っ越しをしてきてまだ間もない、ある日の17時に異変が。

シャー、シャー…。

かつて祖父が使っていた書斎を借りて仕事をしていると、水の流れる音が聞こえてきます。

(こんな時間に何だろう? 誰か水を出しっぱなしにしてない…?)

不審に思い、様子を見に行くと。

浴室の扉が、ガチャッ!

おばあちゃん:「ふー、スッキリした」

そこには、でかでかとした“祭”の文字が目立つ手ぬぐいを頭に巻いたおばあちゃんの姿が。湯上りでホカホカしているではありませんか。

筆者:「(手ぬぐいのクセ、強っ!)…もうお風呂に入ったの? 早いね、まだ17時だよ」
おばあちゃん:「もう17時か! 急いで飯食わなくちゃなあ」

ここで、ちょっと違和感。筆者にとっては“まだ17時”でも、おばあちゃんにとっては“もう17時”なんですよね。

その後、宣言どおりにいそいそと夕食を済ませたおばあちゃんは、居間の隣の寝室に移動すると、19時に就寝。19時といったら、仕事が終わって一息つく頃合いですから。ここからが楽しい時間の始まりでしょう?

ご飯を食べて、テレビを見て、本を読んで、ゆっくりお風呂にでも…。なんていう過ごし方をしてきたこれまでの筆者にとって、19時に寝るだなんて衝撃的! いくらおばあちゃんでも、早すぎやしない?

そんな筆者に、おばあちゃんは、「居間でテレビを見ていてもいいから」と言ってくれたのだけれど、障子戸からは明かりが駄々洩れ。これって、確実に眩しいやつ。もし、寝ているのが自分だったら、絶対に嫌…。

何度も言うけれど、まわりには民家はおろか外灯さえもないこの場所ですから。夜になると、ひときわ暗く静まり返り、19時なのにまるで深夜のよう。

なので、その静寂を破ることがないように、夜に居間でテレビを見るのは断念。でもでも、「台所にもテレビはあるからね」と、ポテトチップスを小脇に抱え、浮足立って平屋の東側に向かったのでした…。

砂壁に浮かび上がる影に怯え、撤退!

平屋の東側に、後から増築された水回り。

その一番奥の台所には、テレビとテーブルがあって、おばあちゃんの寝室からも離れていて、夜更かしをするのには絶好のポジション。

早速テレビをつけると、にぎやかさにつられて愛猫・小虎もトコトコとこちらに向かってきます。

すると、次の瞬間!

(ヒッ! オバケ!?)

テレビの横の砂壁に、拡大された小虎の影がヌッと映し出されたものだから軽くパニック。

しかも、この増築されたエリアの壁は灰色に近い白色をしていて…。こう言っては悪いのだけれど、夜に見ると結構不気味。照明もわずか1カ所にしかついていないので、改めて室内を見渡すと、どんよりと薄暗いことに気づきます。

テレビのリモコンを取ろうと手を伸ばすと、今度は自分の影がゆらり…。

(アワワワワ…)

何を隠そう、筆者は大の怖がり。それくらいで?なことにも、過剰にビビりながら39年間生きてきたのです。それでもテレビが見たいっ! だけど、小虎でも自分でもない影がボヤッと壁に映ったら? あー、余計なことを考えてしまった。もう無理…。

てなわけで、台所からも撤退。

寝室として使っている自室へ戻ると、時刻はまだ20時そこそこ。最終手段とばかりに、iPhoneにイヤフォンを差し込み、ダウンロードしたアプリからドラマの再放送を見始めるのだけれど、電波の悪さで途切れ途切れに。

筆者:「テレビの神様に見放された…」

と、謎のつぶやきを残し、そのまま就寝したのでした。

この話には、まだ続きがあります。電波が悪いながらも、夜な夜なドラマやYouTubeを視聴していると、あっという間にデータ使用量がオーバー。そりゃ、しますよね。通信制限がかかり、追加データを購入する日々のはじまりはじまり。

ポケットWi-Fiも使っているのだけれど、iPhoneで動画を見ようとするとどうも相性が悪く。最終的には、スマホの契約プランをデータ容量上限なしに変更…。

そこまでしたのにも関わらず、思うように動画の視聴ができないことにイライラ。さすがに回線の見直しまでは、とここで諦めがついたのでした。

まさか、こんなトラップが仕掛けられているとは。引っ越す前には考えもしませんでした。甘かった…。

これはもう、早く寝なさいというお告げに違いない。

これが、驚愕の早寝早起きのきっかけ。でもまあ、何不自由なくテレビを見ることができる暮らしをしている今もなおこの生活が続いているということは、早寝早起きが体質的にも合っていて、意外と好きなのかもしれません。

それゆえ、メールの返信時刻が早朝なのです。あ、LINEの返信は、8時以降にするようにしていますから悪しからず。

スマホでの視聴もスムーズにかなわずイライラ… 

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プロフィール

ライター/ヨガインストラクター高木沙織

「美」と「健康」には密接な関係があるため、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。野菜や果物、雑穀に関する資格を複数所有。”スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ヨガでは骨盤ヨガや産前・産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスでボディーメイクをサポート。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。近年はエッセイの執筆にも力を入れている。