コラム 元アイドルが語る、アイドル業界の裏側|巨大アイドルグループビジネス崩壊の序章~その1~

こんにちは!元アイドルでコラムニストの小川満鈴です。某アイドルグループとファン、そして運営が絡んだ事件が発生し大きな問題になっています。では、どうしてこのようなことが起こってしまうのでしょうか?

まず大前提として、アイドルという存在は別にボランティアでもなんでもなく「ビジネス」だということです。人というのは一定のフィルターがかかると、それが単なる娯楽だと思い込んでしまいます。逆に言えばどれだけ思い込ませることができるかが娯楽メディアの常でもあります。

例えば、テレビゲームの可愛いカッコいいキャラクターや音楽、演出を見ているとなんだか無料の娯楽のように見えてしまいますが、そのキャラクターだって客のターゲットを綿密に計算してビジネスの為に調べて生み出されているもの。甘くて美味しいお菓子だって化学合成を研究者がラボで調合して生み出されています。そして今回のお題である「アイドル」も全く同じで、完全な「商品」として作り出されているものなのです。

例えば、アイドルの衣装というのは、大体がミニスカートでキラキラしていますが、もちろんこれは青少年(男性)の性的興奮を利用しているものであって、キラキラはそういったものに憧れる世代の少女をターゲットに考えられています。さらに、歌の歌詞の内容、さらにさらに、あの甘ったるいどれを聞いても同じような歌唱方法も女性の性的興奮時の声を感じさせるように訓練されています。ここまでくると、え?これって某国の「喜び組」にそっくりじゃん!と思うかもしれませんが、まあ正直ターゲット先が違うだけで大差ないかもしれません……。

それを究極までに計算して、まるで西野カナさんの歌詞の作り方のように生み出しているのが秋元康さんのアイドルビジネスなんです。これは決して悪い意味ではなく、究極の「あるある」商品を生み出すという意味で、ビジネスとして正解です。しかし、ここへきてその構造が崩壊しつつあります。つまりは、大きく広げすぎて秋元さんの目が届かなくなってきた。例えるならば、一つのピラミッドを管理するのは可能だったけれど、各所に代表を置いて小さなピラミッドを建てていると、それぞれの全てを管理するのが難しくなってくるのと同じですね。

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