コラム 元アイドルは考えた|「普通」って何なの?集団の中で押しつぶされないで生きる方法~その2~

自分は常識から外れてる?変なのかを知るためには?

現代の人間の脳というのは不思議で、「誰かと同じを求めつつ、個性を主張したい」という倫理があります。インスタで自分をアピールしたい!と投稿している写真の撮り方や単語は、ほぼそれをやっている他の人と同じだったりするように、個性を求めつつも実は集団に属して誰かと違うことをするのを恐れているのです。インスタを利用するような若い人でも、もちろん歳をとった方にでもこの思考は存在します。

では「誰かと違う」を恐れるのは何故なのでしょうか? この根底には前編でお話しました「人類においての集団行動の利点」がありますが、それを現代に当てはめると、それは「いじめ」に近いものになってきます。

今問題になっている、学校の先生同士のいじめ問題ですが、これも「自分もやらないと仲間外れにされる」、つまりは、「居心地が悪くなる」からこそある程度悪いこと、酷いことだと理解していてもその両方を天秤にかけた時にそっちを選んでしまう……。

このように、大人でも子供でも、結局は自分が今、有利になれる場所を人間は探して属してしまうのです。が、時によってはその選択が必ずしも正しいとは限りません。「やらなきゃよかった」「会わなければよかった」「行かなければよかった」「食べなければよかった」等、人間の選択には後悔がいっぱいです。逆に言えばそれをいかに避けるか、もしくはその選択を失敗をどう次に生かすか、で人間は生きています。

その「選択の精度」を良い方向に上げる方法はたった一つ、「今の自分を客観視できる力を身に着けること」以外にありません。「今、わたし、完全にいじめる側に属しているよね……これじゃダメだ」「僕はこの会社でこの人たちといちゃダメだ……」と第三者の目で自分を見ることができる力を身につけることです。それには「知識」が必要で、簡単に言ってしまえば「人生経験」という言葉になってしまいますが、映画をたくさん見たり、本をたくさん読んだり、他の仕事、友人、人等あらゆることに興味を持つことで誰かに嫌なことをしない自分を「見つける確率」が高まると私は考えています。

世界は広い、小さな学校の世界、会社の世界なんて長い人生の中の一瞬であって、それに全てを捧げる意味なんてないのですから。

ボスキャラに対抗するのは勇気が必要ですが、歪んだ環境の「常識」に従ってはいけません。

1 2

プロフィール

小川満鈴

おがわみな……子役から、十代前半にいわゆるジュニアアイドル(チャイドル)を経て現在はコラムニスト・ジャーナリストとして活動している。また、セーラームーンのマニアであり、日本一のセーラームーングッズコレクターでもある。2016年に結婚したが、その相手が自他共に認めるブサメン……。しかし、だからこそ見えてきた幸せ感覚を大事に、婚活に悩む女性・男性の相談も多く受けている。