コラム 元アイドルが解説!芸能人のSNSへの政治的発言がなぜ増えているのか?そのメリット、デメリット

「時間ができた」から発言は生まれた?

芸能人による政治的、ゴシップ的な発言がこのコロナの時期に増えているのは、突き詰めるとコロナによって「発言する時間、タイミングができた」からとも言えます。

これは誤解しないでいただきたいのですが、この意味での「時間ができた」というのは悪い意味で使っているのではなく、実際に「コロナによって仕事が激減し時間がある」とするとお分かりいただけるかと思います。

一般の方のイメージですと、芸能人って毎日分単位で移動していて、寝る暇もないくらいなんじゃない?と思われがちですが、実はそうでもない……。

例えば、「あの芸人さん毎週テレビに出てるわよね、忙しそう」って感じているとします。が、週に1回のレギュラーの番組に出演しているとしても、ほとんどの場合番組はいわゆる「数本どり」1日に数本分撮ってしまうことが多いので、実際の行動としては週に1回スタジオなりに行くだけだったりするんです。コマーシャルとかもそうですよね。毎日何十回と同じものを見るので、いつの間にか忙しそう!って思ってしまいがちですが、これももちろん撮影は1日で終わり、後はその映像が数多く流されているから、いつも出ているように感じるだけなんです。

私の知る限り、超ブレイクして今が超旬で引っ張りだこ!という状態の方は別ですが、毎日びっしり仕事で埋まっているというタレントさんを見たことはありません。

つまり、その実際の「空き時間」に加えて現時点の「コロナの状況」を重ねると、実は普通の会社員の方よりも「全然暇で時間がある」と考えられます。時間ができて、政治についても考える時間もできた人もいるのでしょう。

政治的発言をすることによるメリットとデメリットは?

これは芸能人だろうと普通の一般の方々でも同じなのですが、人間はどんな発言をするにも「その言葉を発することによって物事を好転させたい」からこそ発言をします。

子供が「お腹空いた~!」と言うのももちろんご飯を食べたいからですし、高校生くらいの子が「これ、かっこよくね?」と言うのも自分を肯定してもらいたいから、大人が「会議で発言する」のも自分や会社のアイデアを通して結果的に自分たちに潤いをもたらしたいからですよね。

芸能人が発言すること=政治に興味がある、ではないと私は考えています。これまでのキャラと打って変わって突然政治的な発言を始めた人は、もしかしたらそのメリットを見つけている場合もあります。

その場合のメリットは、「コロナの渦中で自分の存在をアピールしておきたい、忘れられたくない」からに他なりませんが、どんなことにもメリットの裏にはデメリットが存在します……。

この芸能人の政治的発言のデメリットは、ズバリ「イメージの悪化」です。

政治的発言というのはしてみないと分からない、買ってみないとわからない宝くじのようなものだと私は思っているのですが、それまで発言していなかった人がこれをやってしまうと今までのイメージが崩れ始めます。そして、芸能人をインフルエンサーとして起用する企業、スポンサーにとっては「扱いづらい……」と感じてしまうことが多くあります。

テレビやコマーシャルというのは一般の方が想像しているよりもそういった「イメージ」を気にします。
例えば、お菓子の商品一つのコマーシャル起用にしても、過去のそのタレントの素行、発言、事務所等かなり細かく調べます。そして少しでも「怪しい可能性」があるのなら他のタレントを起用します。そりゃそうですよね、そこに大きなお金と企業のイメージを乗せて発信するのですから後々問題になるのだったらリスクを極限まで減らしていくのは当然です。

つまり、芸能人のSNSによる政治的発言というのは、正直かなりの「禁断の果実」と言えるでしょう。
が、時代の感覚も刻々と変わっているのも事実です。そして「今、話題性があれば過去なんてどうでもいい時代」に入ってきているのも事実。

それを計算して、SNSに投稿するタレントさんはきっとこれから伸びると思いますが、結構な「賭け」なのは今後も間違いないでしょう……。

心から危機意識をもって、勇気を出して声を上げている芸能人がいるのも事実。

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プロフィール

小川満鈴

おがわみな……子役から、十代前半にいわゆるジュニアアイドル(チャイドル)を経て現在はコラムニスト・ジャーナリストとして活動している。また、セーラームーンのマニアであり、日本一のセーラームーングッズコレクターでもある。2016年に結婚したが、その相手が自他共に認めるブサメン……。しかし、だからこそ見えてきた幸せ感覚を大事に、婚活に悩む女性・男性の相談も多く受けている。