コラム PS5発売による転売の横行。ゲームの魅力を伝える機会を失ってしまう可能性も!?

ゲームの作り手に聞いたリアルな悲しい現実

今回だけでなく、過去にも人気ゲームハードが発売される度に起こる転売騒動ですが、友人のゲームソフト開発クリエイターの方に聞くとそこにはさらなる問題があるのだそうです……その意見とは?

ゲーム本体はもちろん、ゲーム本体にはソフトウェア、つまりは「ゲームソフト」がなければゲームハードは基本的にはただの箱です。つまり、ハードと共にほとんどの方は一緒にソフトを購入するわけですが、ここで転売という存在が厄介になってくるのだそうです。

聞くところによると、例えばゲーム機本体が5万円だとします。そして、普通の場合、その本体を購入するのと同時に新作のソフトを2本程度購入するのが全体の8割くらいの方の動向なのだとか。

つまりは、5万円の本体+ソフト一本5000円(として)×2=6万円くらいを購入の予算の上限の目安としているわけです。

が!これで本体をもし転売価格の8万円で仕方なく購入したとします。すると、本来予定していた購入資金の上限を上回っていますので、「ソフトは今は買わなくていいか……」「過去の作品で我慢しよう」となる可能性が非常に高いのだとか。そして、その方々が同時発売されたソフトをその後確実に購入するかと言うとそうではないそうなのです。これはどういうことか?

ゲームソフトというのは、基本的に「新しいものが売れます」(プレミア系のレトロゲームなどは除く)。すると、発売と同時に出てきたソフトは「後で買えばいいや」層の方々にとっては、「そろそろ買うか」の時にはすでに古いゲームになっていて、それだったら今は他の最近のものを買おう、となってしまう……。

つまり、話をまとめますと、転売のおかげで本体と同時発売のゲームの売れ行きが確実に落ちる、という図式が成り立つのだそうです。そして、それは突き詰めるとこのハードの魅力を全体的に下げてしまっている可能性にもつながっていると……。

自分たちが「楽しい!もっと新しいゲームで遊びたい!」と思うからこそ、その思いを受け取って開発者さんたちは奮起してくださるもの。ですので、もし「今欲しい!」と思っても、「転売屋」からは買わない!と我慢して、正規のルートで買うことが明日の自分たちの楽しみを増やすことにつながっていくのは間違いないでしょう。

早く遊べる日が来て欲しいです。
1 2

プロフィール

小川満鈴

おがわみな……子役から、十代前半にいわゆるジュニアアイドル(チャイドル)を経て現在はコラムニスト・ジャーナリストとして活動している。また、セーラームーンのマニアであり、日本一のセーラームーングッズコレクターでもある。2016年に結婚したが、その相手が自他共に認めるブサメン……。しかし、だからこそ見えてきた幸せ感覚を大事に、婚活に悩む女性・男性の相談も多く受けている。