コラム 小田急線刺傷事件で感じた 「嫉妬」という感情の使い方

嫉妬で人を攻撃しても自分には何も返ってこない

人間が嫉妬をするのは自然なことですが、大事なのはそこから先。

例えば、「あの人はお金持ちでいいな……」と思ったとします。そしてその気持ちを自分の力に変えて、「よし!じゃあ私も頑張って働くぞ!」と思うのは本当に素敵なことです。

ですが、「あの人はお金持ちでいいな……」の次に、「じゃあ、奪ってやれ」という方向の行動に出てしまったり、「あいつのせいで俺が貧しいんだ」いう感情になってしまう人がいるのも事実なんです……。

今回の小田急線の事件の容疑者は、かつてはモテていて、クラスではムードメーカーだったとも報道されています。

昔はすごかったのに、今は生活や仕事も恋も上手くいっていない、という気持ちが根底にあったのかもしれません。

多くの人は、楽しそうで充実していそうな人を見ると、「ああ、素敵だな。俺もああなれるように頑張ろう!」と思うのですが、根底にこういう部分があると、「悔しいから、俺の今の状態に近づけてやる!力ずくでも!」と、嫉妬のエネルギーをマイナスの方向に使ってしまう人がいるのです。

ではこれがなぜいけないのか?

答えは簡単で、「なんの意味もない」からです。
嫉妬をして誰かを物理的であってもネット上であっても攻撃したとして、攻撃した側には一切何も生まれることはありません。もっと言いますと、もしそれで「気持ちが晴れた」と思い込んでしまった場合、また同じことをしてそのストレスをはらそうとします。そしてそれは次第にエスカレートし、今回の犯人のように大きな行動に出てしまうことにつながりかねません。

誰の中にも嫉妬のような気持ちはありますし、それはあったほうがいいと思っています。その嫉妬のエネルギーはぜひ自分に向けて使ってください。それは自分を成長させる大きな力になります。そして他人にそれを向けても自分には何も返ってこないということも覚えておいていただきたいのです。

嫉妬という感情は自分の成長のために使いたいですよね……。
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プロフィール

小川満鈴

おがわみな……子役から、十代前半にいわゆるジュニアアイドル(チャイドル)を経て現在はコラムニスト・ジャーナリストとして活動している。また、セーラームーンのマニアであり、日本一のセーラームーングッズコレクターでもある。2016年に結婚したが、その相手が自他共に認めるブサメン……。しかし、だからこそ見えてきた幸せ感覚を大事に、婚活に悩む女性・男性の相談も多く受けている。