コラム どうして一部のYouTuberは不祥事を起こしてしまうのか?

こんにちは、小川満鈴です。私がまだ子供だった頃はメディアにおいて絶対的な娯楽の王様は間違いなくテレビでした。テレビを脅かすものがあったとするならば、テレビにつないで楽しむことができる「ビデオ・DVD」でレンタル等で映画などを観ること。もしくは「プレイステーションやファミコンといったテレビゲーム」だったのは間違いありません。

しかし、インターネットが普及してからというもの、テレビと同じか、あるいはそれ以上の娯楽メディアとなったのが、ネット経由で見ることができる、サブスクやYouTubeなどの動画サイトです。

色々な要素が絡まっている現実

私は正直、あまりYouTubeは見ないほうなのですが、それでもYouTube絡みのニュースは毎日のように流れてきますし、今20歳以下くらいの年齢の方はテレビよりもYouTubeを主にしているというデータも出ています。そこへさらに、SNSという自分が参加できる娯楽があるのですからすごい時代ですよね……。

と、そんな娯楽を提供してくださっているYouTubeに出演している「YouTuber」という方々ですが、とても楽しくて素敵な配信をしてくださっている方々がいる一方、不祥事や人に迷惑をかける行動をしてしまい、問題になっている方が多いのも事実です。

ではどうして一部のYouTuberの方は人に迷惑をかけてまで、時には法を犯すようなことをしてまで動画配信を続けるのでしょうか?

ここにはいくつかの要因が絡んでいますので、わかりやすくお話していきたいと思います。

まず、これは絶対的な部分ですが、人気YouTuberには若い人がとても多いことです。イケメンだったり美人だったりと、若い視聴者は、自分の手の届きそうな範囲のスターを、ある意味で友達のような感覚で応援し、そしてファンになっていきます。以前は芸能人といえばもちろん憧れの代表ではありましたが、絶対に手の届かない、会うなんてとんでもない、個人にメッセージなどをくれるなんて夢のまた夢のような存在…でした。しかし、今のように身近に感じられるように変化してきたことで、良い面と悪い面が出てきてしまいました。

とにかく目立てば勝ちのような図式と経験不足

YouTubeを配信している人にとって、ほぼ全ての人の目的は「できるだけ多くの人に見てもらうこと」です。これはものを売る商売に例えますと、一円でも高く、たくさんの人に買ってもらうことが目的なのと同じです。だからこれ、世界中の人が見ることができるYouTubeというフィールドで配信を行っているわけですよね。

しかし、YouTubeを見る人の「分母」は決まっています。超大袈裟に言ってしまえば、地球の人口の数(もちろんネット環境やそういう機材がある方に限りますが)が分母になるわけです。

つまり、その方々の時間の奪い合いがYouTube内で激化しています。あの手この手を使って少しでも視聴回数、登録者数を増やそうとみんなSEOなどを使って試行錯誤しているわけです。

すると次第に正攻法では勝てない……と判断する方が生まれてきます。例えばこれを釣りに例えますと、最初はみんな並んで同じような仕掛けで釣っていますが、次第に場所を移動する人が出てきて、そしてついには禁止されているのに網を使って魚を獲る人まで出てきてしまう。

YouTuberさんも全く同じでして、半分笑えないようなドッキリを仕掛けて人に迷惑をかけたり、法律に反する、もしくはギリギリのことをしたりと、競争率に押されて次第に過激化していっています。

場合によってはいわゆるBANという「アカウント停止」の処分を受けるのですが、ギリギリそうはならずに、人に迷惑をかけるような内容で視聴者数を稼いでいる方が多くいます……。

現在のYouTubeのいちばんの問題はここでして、何をやろうととにかく視聴数が多ければ勝ちになり、それに比例した対価を得てしまう…ということなんです。結果として稼いでしまうことが成功例のようになり、次々に若い人がそれに習って行ってしまっている。また、年齢が若ければ若いほど、基本的な社会経験や人生経験も少ないので、善悪の判断がきちんとできない場合があるんです……。

楽しければいいじゃん!と思う方も多いかもしれませんが、私はやっぱりこれを見て育つ子たちのことを考えると、それだけではダメだと感じます。いくらイケメンだろうと、美人だろうと、視聴者が悪いものは悪い、と注意していくことが、これから逆に長い目でYouTubeというものを楽しむことができる一つの道なのではないでしょうか。

プロフィール

小川満鈴

おがわみな……子役から、十代前半にいわゆるジュニアアイドル(チャイドル)を経て現在はコラムニスト・ジャーナリストとして活動している。また、セーラームーンのマニアであり、日本一のセーラームーングッズコレクターでもある。2016年に結婚したが、その相手が自他共に認めるブサメン……。しかし、だからこそ見えてきた幸せ感覚を大事に、婚活に悩む女性・男性の相談も多く受けている。