コラム 有名百貨店の担当バイヤー3人が注目しているお店とは?バレンタインギフト最前線2021

写真という二次元の世界でモノが持つ魅力を表現することを主な仕事としている、雑誌や書籍の編集・ライター兼広告のクリエイティブディレクターの女性と、スタイリスト経験もあるギフトのウエブショップのビジュアルディレクターの女性、2人が立ち上げた「オクリモノ総研」。

雑誌の企画やセミナーで「贈りもの」のテクやモノをご紹介している「贈りもの」のプロが、働く堅実女子が抱える「贈りもの」のお悩みをスッキリ解決!「贈りもの上手」の称号を手に入れられる、モノ選びのヒントや、オススメのアイテムなどをご提案します。

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百貨店のバレンタイン イベントに“異変アリ”!?

リアルイベントとオンラインの2本柱が中心に!

バレンタインのギフトといえば、日本ではチョコレートが定番。日本初上陸のブランドや期間限定のこのときにしかお目にかかれない商品がたくさん並ぶとあり、毎年、バレンタイン イベントやチョコレート売り場は多くの女性たちがあふれんばかり。甘い香りに誘われ、贈る相手がいないけどちょっと様子を見るだけ、と気軽に足を向けたら最後、気づいたらいくつもの名品を手にしていた……なんていうこと、心当たりあるかたも多いのでは? 

“愛の告白”のためのバレンタイン ギフトはもちろん、いつかだれかに贈りたくなるようなチョコレートギフトを見つける場としても楽しめるバレンタイン イベント。日本を代表する百貨店3軒に取材したところ、販売方法や並ぶチョコレートに、少し異変があるようです。

例えば「阪急百貨店 梅田うめだ本店」では、例年どおり「バレンタイン チョコレート博覧会」(9階メイン会場は開催中~2月14日 ※地下1階食品フロアは1月13日(水)~)が開催され、約300ブランド&3000種ほどの商品が並びますが、各フロアでもチョコレートの魅力を伝えるほか、公式オンラインショップ内で扱うアイテム数を大幅に増やして充実させたそう(基本的に2月9日注文分まで。2月6日より順次発送)。

また「松屋銀座」では、例年どおりのバレンタイン イベント「ギンザ バレンタイン ワールド」(2月3日~14日)が8階のイベント会場や地下1階の和洋菓子売り場で開催されますが、それとは別に、混雑が予想される売り場での”密”を避ける一手として、インターネットでの先行販売(開催中~2月1日午前10時)を初実施することに。

「伊勢丹新宿店」のバレンタインイベント「スイーツコレクション 2021」は本館6階 催物場(2月5日~14日)で開催。また、本館地下1階 食料品売り場(1月20日~14日)のほかメンズ館でもチョコレートを販売。オンラインショップの品ぞろえもかなり充実させたとか(開催中~2月2日 18時まで購入可能)。

2021年のバレンタインデーは日曜日。さらに、コロナ禍によりリモートワークで会社に出社しないことや人と会うことを自粛しているかたも多いことから、“義理チョコ”や“友チョコ”の購入を控える人も多いかもしれません。 しかし見た目麗しいチョコレートを見るのは眼福♪ 

生ケーキなど、会場に足を運ばなくては購入することはできないものもありますが、 混雑が気になるかたやお忙しいかたも 例年よりかなり充実したオンラインショップで、目新しいものから定番の人気商品まで余すところなくチェックでききるので、こんな状況化ではありますが、家に居ながらもイベント感を楽しんで!

■阪急百貨店 うめだ本店「バレンタイン チョコレート博覧会」https://web.hh-online.jp/hankyu-food/special.html?fkey=fdvt

■松屋銀座 「ギンザ バレンタイン ワールド」 https://www.matsuya.com/ginza/events/2021/0104/valentine/

■伊勢丹新宿店 「スイーツコレクション 2021」   https://www.mistore.jp/shopping/event/shinjuku_e/valentine_10

チョコレートのトレンドにも変化が……

百貨店への取材をすすめていると、チョコレートのトレンドもかなり変わってきているようです。

チョコレートの本場といえばベルギーやフランスといったことから、長いことヨーロッパの“高級ショコラティエ”への関心が高く、日本に新しく紹介される“初上陸ブランド”はとくに注目を集めてきました。しかし数年前から、“高級感”とは別に、より本格的なチョコレートを追求する“製法”にこだわるショコラティエにも注目が集まってきていました。

カカオ豆から一貫して製法する「Bean to Bar(ビーン トゥ バー)」や非加熱で栄養素などを生かしてつくる「ローチョコレート」など、 カカオが持つ魅力を最大限に生かしたチョコレートがまさにそれ。見た目麗しい洗練されたヨーロッパの伝統的なチョコレートだけでなく、ある意味“素朴”なチョコレートも多くみられるようになりました。

また、オリンピックが東京で開催されることが決まってから、日本国内では日本らしさを追求したものが多くつくられてきましたが、それはチョコレートも同様。さらに2020年から続くコロナ禍によって、スーパーフードとしてのカカオをはじめ原材料などにも意識が向いてきているようです。

「海外から日本のショコラティエや食材へと、注目が移ってきています。今年は『旅するバレンタイン』として、旅行したくてもできない昨今、国内外各地からチョコレートをそろえました。日本人ショコラティエやパティシエ、和菓子職人たちが惚れ込んだ日本国内の食材を使ってオリジナルチョコレ ートもつくりました」(「松屋銀座」洋菓子担当バイヤー/牧野賢太郎さん)

「海外も国内も、その国ならではの素材や地産地消を目指した商品を作っているものが多くなってきています」(阪急百貨店 うめだ本店」バレンタイン担当バイヤー/稲垣めぐみさん)

「新型コロナの影響もあり、従来よりも“オーガニック”、“ヴィーガン”、“サスティナビリティ”など体や環境に関わるキーワードを打ち出すブランドが増え、素材や製法にこだわったチョコレートが増えてきています」(「伊勢丹新宿店」アシスタントバイヤー/岩腰亜美さん)

前回まで2週に渡って日本人パティシエ・ショコラティエをご紹介しましたが、彼らのつくるチョコレートも“こだわり”をたっぷり注ぎ込まれています。多くのチョコレートが目白押しのバレンタイン イベント。2021年は、最新のトレンドである“こだわり”をたっぷり注ぎ込んだ“独創性”のあるジャパニーズ ショコラに目を向けてみてはいかがでしょうか。

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