コラム さりげなく贈る「ちょいプレ」2021年のトレンドは?|オクリモノ総研

写真という二次元の世界でモノが持つ魅力を表現することを主な仕事としている、雑誌や書籍の編集・ライター兼広告のクリエイティブディレクターの女性と、スタイリスト経験もあるギフトのウエブショップのビジュアルディレクターの女性、2人が立ち上げた「オクリモノ総研」。

雑誌の企画やセミナーで「贈りもの」のテクやモノをご紹介している「贈りもの」のプロが、働く堅実女子が抱える「贈りもの」のお悩みをスッキリ解決!「贈りもの上手」の称号を手に入れられる、モノ選びのヒントや、オススメのアイテムなどをご提案します。

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「ちょいプレ」とは?

「ちょいプレ」とは“ちょっとしたプレゼント”のこと。決められた定義があるわけではありませんが、「オクリモノ総研」では、誕生日や記念日など特別な日のプレゼントではなく、なんでもない日にさりげなく贈ったもの(贈ること)としています。ですから、贈られた相手が 「こんなものをいただいてしまってどうしよう……」 と恐縮したり、「お返しをしなくては……」と負担に感じたりしないよう、気を遣わせない金額であることも条件のひとつ。あえて仰々しいラッピングをせずカジュアルに渡すことで、さりげなさを演出してもよいかもしれませんね。

そんなふうに気軽に贈る「ちょいプレ」ですが、単なる“おすそわけ”や“ばらまき”と決定的に違うのは、心遣いや気遣いなどによってその人のために選ばれたものである点。「おっ♪」と 相手の心に小さな感動を呼び起こすような、“ちょっと気が利いている”ものをさらりと贈ることで、デキる女性としての株がグッと上昇するかもしれません。

まるで挨拶を交わすかのようにさりげなく、さらっと贈るのが「ちょいプレ」!

いつもさりげなくフォローしてくれる先輩に、日ごろの感謝をさりげなく伝えたいな……。

長い間ご無沙汰していた友だちと久々に会えるのがうれしいから、そのわくわくした気持ちをあらわしたい!

いつもいりびたっている気心の知れた友人の家に行くのだけれど、 手土産を持参するほど改まるのはちょっと違うかな……。

「ちょいプレ」を贈る理由はちょっとしたことでいいんです。しかし、理由はあれど、あえてその理由をつけずに贈るのがポイント! 「あなたに似合いそうなものを見つけたから!」というフレーズとともに贈れば、たちまちそれは 気遣いや心配りを感じる “気の利いた”ものとなるだけでなく、“小さな感動”も呼び起す “サプライズ”になるでしょう。 

さりげなさをさらに演出するなら、あえて仰々しいラッピングをせず、カジュアルに渡すとよいかもしれませんね。

いま、どんな「ちょいプレ」がトレンド?

あなたなら、どんな「ちょいプレ」を贈りますか?

かわいいパッケージのお菓子、香りのよいハンドクリーム、面白いデザインのメモパッド、元気が出る栄養ドリンク、仲よしグループみんなでおそろいのヘアゴム、持ち歩きに便利な消毒液……“気が利いている”ちょっとしたものっていろいろありますよね。

実はいま、世の中では「ちょいプレ」として人気上昇中なのが“花”などの植物。“花”といえば特別なシーンでの贈りものというイメージがありますが、近年、気軽に贈り、気軽に飾る、まるでインテリア雑貨のような身近な存在になってきてきていることから、贈りもののトレンドになりつつあります。

フラッと立ち寄り、気軽に買って、さらりと贈る……そんなふうに花を贈り合えるってステキ♪

「青山フラワーマーケット」で‌広‌報を‌担‌当している酒‌井‌陽‌子さんによれば、「数年前から、花などの植物がファッションやインテリアのように自己表現するアイテムのひとつとなってきている」とのこと。その風潮がより盛り上がったキッカケは、新型コロナによるステイホームではないでしょうか。

家での時間を充実させたい、リモート会議などで写り込むインテリアをステキに見せたい、などという意識も高まっている様子。

「コロナ禍によりおうち時間が増えたことで、外に出て季節の移り変わりを感じる機会がグッと減ってしまいました。人は無意識に部屋の中にいてもなにか自然を感じられるものを欲するのか、花のある暮らしを始めるかたが増えました。また、観葉植物も世界各地で需要が高まっています。朝起きて新芽が生えていたり、花が開いたり、といった日々の変化を家の中にいても楽しめるので 、気持ちが豊かになりますよね」 (「青山フラワーマーケット」酒井さん)。

実際、「青山フラワーマーケット」では、桃の節句などの五節句のほか、花にまつわる「〇〇の日」というプロモーションを展開しているそうですが、その時期には 「フラワーギフト」としてその花の小さなブーケがよく売れているとか。

3月8日は「ミモザの日」。アメリカ発祥の記念日「国際女性デー」のことで、イタリアでは「フェスタ・デラ・ドンナ(女性の日)」として知られている。女性への感謝の気持ちを込め、ロシアではチューリップを、イタリアではミモザの花を贈るのが習わし。
5月1日はすずらんの日。1561年5月1日、“幸福をもたらす花”としてすずらんの花束を受け取ったフランス・シャルル9世がすずらんを大変お気に召し、宮廷のご婦人たちに毎年すずらんを送ることにしたことから、 フランスでは5月1日に愛する人やお世話になっている人にすずらんを贈る習慣が。「青山フラワーマーケット」のパリ店ではこの日はすずらんを求める人が行列をなすそう。
7月7日の七夕はカスミソウの日。白く小さな花をたくさんつけるカスミソウが七夕の空に現れる天の川のようであることが理由といわれています。カスミソウの品種名には、星の名前や星を連想させるものが多くあるのはそういったことからかもしれません。四季折々の花が多く並ぶ「青山フラワーマーケット」ですが、カスミソウが並ぶのは七夕のときだけ。(参考写真)

もともとはナチュラルテイストの流行から、植物のある生活やインテリアに注目が集まり始めましたが、長引くコロナ禍により花や植物に“癒し”や“季節感”を求めるかたが増えている現在。そんな背景から、「ちょいプレ」の王道である“癒し”グッズや“季節限定”のスイーツを贈る感覚で、花や植物を贈り合うようになってきているようです。

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