コラム あなたも「詐欺師症候群」になっているかも!?イケメンのフランス人が教えてくれた回避術【後編】

生きていれば、良いことも悪いことも。人生、迷うことばかり。そんな他愛もない出来事に振り回される日常をゆるゆると綴った、アルム詔子の「日日是迷走」。

今回のテーマは「詐欺師症候群」。客観的に高い評価を受けていても自信がなく、自分が周囲を欺いている「詐欺師」のような気分になる。そんな心理状態を「インポスター症候群(詐欺師症候群)」というのだとか。

せっかく成功しているにもかかわらず、なぜ、自信を持つことができないのだろう。突き詰めれば。それって人から「褒める」「褒められる」を受け止められないコトが関係しているのかも。

後編は、「謙遜上等」の私の価値観をぶった切ったフランス人との出会いから。

【前編はコチラから】

「褒めスキル」上級者に愕然とした夜

待ち合わせ場所は、京都の三条木屋町の角。ベタだが、高瀬川の桜の木の辺りだったと思う。 私は離婚後数年、 おひとりさま期間が途切れ途切れではあったが、割と長い。その合間に出会ったのが、このフランス人の彼。これから時間をかけてゆっくりと知り合っていけばいい、そんな段階だった。

「桜よりもキレイ、ショーコさん」

待ち合せ時間にほぼ定刻。落ち着いた様子で現れた彼は、流暢な日本語で開口一番、こう私を褒めた。

これが10代や20代前半なら、また違った反応ができたかもしれない。けれど、当時の私は30代となったばかり。それも残念なことに、男社会で上昇志向の波に乗ろうとしていたから、ギザギザにとんがっていたのである。

「建て前」だとあしらえばいいのに、ココロの奥底では「本音」だと受け止めたい。そんな葛藤が、結果的に、悲惨な言動へと走らせることに。もごもごと明確な言葉が出ず、はにかんでしまった自分は、あまりにもダサかった。

そんな微妙な反応の私を見て、彼は、ただただ不思議そうな顔をした。

けれど、彼の方もあくまでスタンスを変えず。店までは歩いて15分ほど。その間、会話の端々に、あらゆる「褒めワード」をぶっこんで来たのである。

「目」を筆頭に、私の容姿を一巡。声や歩き方、雰囲気など全て行き尽くしたところで。今度は「京都」に対する褒めワードを連発。なんなら、この日の夜の少し暖かくなってきた気候にまで広げ出したのだ。

褒められても……どう反応すればよいのやら。
1 2