コラム 5.5センス、信じますか?│白い犬と黒い犬の謎。3度驚いた不思議な因縁【前編】

霊感、直感、虫のしらせなどの「第六感」。そんな「シックス・センス」がなくても、人は、ただならぬ「何か」を感じてしまう瞬間がある。名付けて「5」以上「6」未満の「5.5センス」。

アルム詔子の「5.5センス、信じますか?」

今回は、実家で飼っている「白い犬」と「黒い犬」にまつわる不思議なお話。なぜか近所の人が二度見した理由とは? 因縁がある犬たちに3度も驚かされた体験をご紹介しよう。

不思議な因縁の始まり

平成29(2017)年6月。

実家で飼っている「白い犬」が死んだ。聞けば、老衰で苦しまなかったという。慌てて帰省すると、残された「黒い犬」が少し寂しそうに座っていた。

まるで眠っているような「白い犬」の姿をみて、実家に来た17年前を思い出した。これまでの実家の犬たちは、いずれも保健所から譲り受けたもの。今回も「オスの子犬」という希望に反して、父と一緒に来たのは「白いメスの成犬」だった。

だが、その白いモコモコした愛くるしい姿に、母と私は一瞬でメロメロになった。ビクビクしながらも、はにかむ様子がかわいらしく印象的で「ビク」と名付けた。次第に我が家に慣れた「ビク」は、その後、頼りがいのある番犬となった。

白くてモコモコの姿がかわいらしかった。

その4年後。1匹しか飼わないという実家の暗黙のルールが破られた。

この頃、私は実家を離れてマンション暮らしをしていた。犬を飼えるマンションではなかったが、ある日「もらって」という手作りの看板がうっかり目に入ってしまったのだ。吸い寄せられるように近付いてみると、そこには芸達者な子犬たちとは別に、ぶるぶると震えている1匹の子犬を発見。

一目惚れだった。足だけが白い、全身真っ黒の子犬。

私は後先も考えずその場で譲り受け、実家へと連れ帰った。もちろん事前の連絡はなし、既成事実狙いである。が、「黒い犬」もすんなり歓迎された。それも、今回は父がメロメロに。名前は「ゴン」。母が雰囲気で名付けたという。

「メスの白い犬」の「ビク」と、「オスの黒い犬」の「ゴン」。

2匹同時に飼うのは初の試み。だが、幸いにも2匹は非常に相性が良かった。ちなみに、両親は最後まで「姉弟」だと疑わなかったが、近所の人からは評判の「夫婦」と思われていたようだ。

13年も一緒にいた仲睦まじい2匹。

しかし、残念ながら1匹が先に死んでしまったのである。

1 2