コラム 子どもの世界は思った以上に大変!?市バスの中で聞こえてきた小学生の会話に驚愕

良いことも悪いことも、人生、迷うことばかり。そんな他愛もない日常をゆるゆると綴ったアルム詔子の「日日是迷走」。

今回は、意外と知らない子どもの世界のリアルについて。

今、後ろで話してる中年サラリーマン的会話は、まさかの……

2021年夏。非常事態宣言前のある日、1年ぶりに、取材で金沢を訪れた。とても暑い中汗だくで取材を終えた私は、金沢駅に向かうため市バスに乗ることにした。

ちょうど15時過ぎだっただろうか。市バスの扉が開いた途端、賑やかな声が聞こえてきた。ざっと車内を見渡すと、子ども、そして子ども。帰宅途中の小学生の集団に居合わせたのである。

車内中央の二人掛けの席にかけて、しばしの休憩をとった。

冷風に顔を向けながら、先ほどの取材について構成を練っていたところで、ふと、後ろから話し声が聞こえてきたのである。

「もう、このお腹がね……出ちゃってて」

「うん。それヤバいね。食べない時間を作った方がいいよ。絶対」

「食べないって、どういうコト?」

「できれば、夕食を食べないか、朝食を食べないか」

わかるわかる。

取材の構成はどこへやら。背後から洩れ出てくる会話が気になって仕方がない。じつは、2年前に糖質制限ダイエットに成功したのだが、最近になって1/3ほどのリバウンドが発覚。再度のダイエットに備え、ちょうど健康関連の書籍を読みまくっていたところだったのだ。

「ええー。夕食抜きって辛くない?」

「だったら、朝食を抜くというより、遅くしたら? 早く起きずに昼まで寝るとか」

「休みの日だったら……できるかも……」

「とにかく、空腹の時間を16時間作らないと。昼くらいに起きて食べると、ちょうど16時間くらいになるから」

「そっか。16時間?」

「うん。空腹の時間を作ることで、なんか、体の組織が作り変えられるんだって」

おお、この前読んだ『「空腹」こそ最強のクスリ』に書かれてたな。

それにしても、この会話、中年サラリーマンのような内容なのだが、どう聞いても声が若い。というか子どもの声なのだ。 子ども、だよね? それとも、まさか声の若い中年の人が話しているとか…。そう思って、ふと、後ろを振り返ると、小学5、6年くらいの肌つや良い健康そうな男の子2人が、真剣に話している様子がみてとれた。

やはり、今の会話って……。

この子たちの会話?

想像していたようなぽっちゃりお腹ではなかった彼らを見て、愕然としたのであった。

子どもでもお腹は気になるんですね…
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