コラム 「夫婦寿命」はどう延ばす?結婚54周年カップルを観察して見えてきた妻の驚くべき素顔【前編】

良いことも悪いことも、人生、迷うことばかり。そんな他愛もない日常をゆるゆると綴ったアルム詔子の「日日是迷走」。

今回は、結婚54周年を迎えたカップル(私の両親です…)の話。

今でも定期的に2人でドライブデートを楽しむ彼らだが、今回は、その夫婦円満? の秘訣を探ってみた。第三者的な目線で真面目に観察していくと、思いもよらない「母の素顔」を発見することに…。

後輩くんの「結婚恐怖症」の原因とは?

前の職場で後輩の男性から相談されたことを、ふと思い出した。

確か、付き合って1年半ほどだったか。彼女から「結婚」の話題が度々持ち出されるのだが、なかなか踏ん切りがつかないという話だった。彼曰く、もちろん彼女の事は好きだし、将来だって共にしたいと思っている。でも…。

「そのさあ、『でも…』っていう、うじうじな感じは何よ?」と私。

彼は一回り下の後輩なので、私も、ついこんな調子になってしまうのだ。

「あんまり『結婚』にいいイメージがないんすよねー」

「なんで?」

「両親もそうだし、兄夫婦もそうだし。あっ、友達もか。結婚してても、みんな仲悪くって、うまくいってない…」

「ふむふむ」

「結婚しても、どうせ、ああなるんだろうなって。それなら、今の恋人同士の方がいいかって。なんか『結婚』の成功例を見たことないから、恐怖なんすよ」

そんなふうに語っていた彼が、今となってはホントに懐かしい。

この相談から約1ヶ月後、断り切れない優柔不…いや、優しい性格の彼は、あっという間に両親との会食を設定され、その半年後には、彼女の鮮やかな押しの一手でキレイに結婚へと突き進んで行った。言葉通り、祭壇へと「連れて行かれた」のである。

それにしても、生まれ育った環境で、こうも「結婚」への意識が変わるものかと驚いた。というのも、うちは、相談してきた後輩くんの逆なのだ。残念ながら1度離婚した私が言うのもなんだが、周囲には「結婚」してうまくいっているカップルが非常に多いのだ。

まずは、今年で結婚54周年を迎える両親。

半世紀一緒って、一体どーなんだ。全く想像がつかないほどの長さである。そして、姉夫婦も、いつの間にやら結婚23周年が過ぎた。友人たちも危機を迎えることなく、未だにノロける始末。「結婚は人生の墓場」という言葉もあるようだが、該当する事例はあまり見ない。

なかでも驚異的なのは、最初に挙げたこの結婚54周年の夫婦である。

「夫」が1つ年上のカップルなのだが、彼らの関係性は、今も昔も一向に変わりがない。現在も2人でちょくちょく出かけているが、これは子どもが巣立って夫婦水入らずになったからではない。

思い返せば、私が高校生の頃から2人は定期的に旅行をしていた。「夫婦水入らず」の環境を、あえて作り出していたのである。

定期的に2人だけの時間を作っていた…?
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