コラム どうしても別れられない男のよう…「テレビ契約」解約に潜む誘惑の罠!【前編】

良いことも悪いことも、人生、迷うことばかり。そんな他愛もない日常をゆるゆると綴ったアルム詔子の「日日是迷走」。

今回は、とあるテレビの契約(仮に「Hテレビ」としておこう…)を解約しようとする話である。

「契約するのは簡単だが、解約するのは難しい」との噂が多いHテレビ。そんな黒い噂も気にせず、なんだかんだと利用し続け、はや10年。だが、利用歴が長い愛好者の私も、とうとう時代の流れを受けて解約する決意をしたのである。

果たして、無事にテレビ契約を解約できるのか…。

たかが解約、されど解約。

やはり、思わぬところに、私の心を惑わす魔物オペレーター? が潜んでいたのである。

な、なんじゃ、こりゃー

10月の給料日。

私はいそいそと、郵便局へと向かった。もちろん、私のめんこいおカネたちの流れを、あれやこれやと記帳するためである。

今は便利な世の中だ。

予め振り込まれる金額、そして、口座から引き落とされる金額も分かっているのだから。さしずめ、記帳はその答え合わせといったところか。

ATMから出てくる通帳を開き、確認する。

そこで、ふんふーんと、いい調子のハミングが止まった。

な、な、なんじゃ、こりゃー!
全問正解の答え合わせのはずが、1ヵ所間違っているではないか。

その項目とは「Hテレビ」の利用料金。

月額2,200円(税込)で2ヵ月まとめての合算となる。つまり、私の場合は偶数月に4,400円が引き落とされる予定なのだが、何故か、その金額が6,600円となっていたのだ。

2度見、3度見…。いや、何度見ても、その金額が変わることはなかった(そりゃ、そうだろ)。そこで、今度は、これまでに引き落とされた金額を遡って確認した。4400円、4400円…6600円。やはり、この10月の引き落としの金額だけが跳ね上がっている。

やっちまったな、Hテレビ。

まさかの3ヵ月分一括引き落としとは、いい度胸である。コチラは延滞もしていないワケだから、これは、どう考えても1ヵ月分多く利用料金が引き落とされたとみて間違いない。

私は、即、カスタマーセンターへと電話した。

10月末頃だったので、相談窓口は混みに混んでいた。というのも、Hテレビの解約は電話受付のみとなっているからだ。契約の申し込みはインターネットOKなのに、いかんせん、解約だけは電話でしか受け付けてくれないのである。

1時間ほど待たされて、ようやく繋がった。対応してくれたのは、ベテラン臭がビシビシと伝わってくる女性オペレーターだ。本人確認をテキパキと済ませ、あっという間に本題へと話が進んだ。

「お客様…適用されていた『2年割』が、7月末で終了したようです…」

「えっ?」

さすがの私も絶句。

2年割? 一体…「2年割」って。な、なんなのじゃ、こりゃー。

「覚えてらっしゃいませんか…? 会員証の裏側に記載がされているのですが」

呆然としているところに、さらなる追い打ちがかかる。

「『2年割』適用時は月額2,200円の利用料金となりますが、これが終了しますと本来の月額3,300円の利用料金に戻りますので、8月と9月分を今回引き落としさせて頂きました」

「あ、ありがとうございます…」

先までの勢いはどこへやら。

一体、何が有難いかさっぱり分からないが、私はすっかり肩を落としションボリ状態のまま、電話を切ったのであった。

なんだかなー…と割り切れない気持ちが襲ってきたのです…
1 2