コラム どうしても別れられない男のよう…「テレビ契約」解約に潜む誘惑の罠!【後編】

アルム詔子の「日日是迷走」

今回は、とあるテレビ契約(仮に「Hテレビ」としておこう…)を解約しようと、カスタマーセンターとの一連のやり取りをご紹介。

後編は、初老の男性と思われるオペレーター(以下、シックおじい様オペレーター)が、刺激的な提案をしてきたところから。

【前編はコチラから】

揺さぶられる…女心と秋の空

『2年割』を再適用…。

『2年割』を再適用…。

今度は、こだまのように、シックおじい様オペレーターの提案が私を惑わす。

私が迷っていることを感じ取ったのか、彼は…予想外の行動に出た。

なんと、沈黙したのである。

これぞ、まさしく年の功。

このコトを書きながら思い出し、つい、膝を打ってしまった次第である。

フツーは、相手が迷っていれば、追い打ちをかけたくなるものだ。ここで一気とばかりに、責め立てる。いかがでしょうか、2年割はお得ですよ、今だけですよ、特別ですよ…的な感じで、である。

しかし、彼は何も言わない。

だからこそ、『2年割を再適用』という言葉がいつまでも頭の中を駆け巡り、次第に、その真の意味が分かり始めてくるのである。

そもそも、2年割がずっと続いていれば…アタシ、解約なんてしてないよなあ。そうだよ。解約を思いつきもしなかったし、他のと比べたりもしなかった。きっと、私はあのまま何の迷いもなく、Hテレビを愛し続けていたはずだ。

だったら…私、そのまま愛せばいいんじゃない?

時間を測ったかのように、シックおじい様オペレーターは再び口を開いた。

「アルム様、いかがでしょうか…」

「そ、そうですね…」(つい、脳内会話の続きで、「そのまま愛し続けてもいいですか?」と聞きそうになる)

「今回は特別に、アルム様には長年ご利用して頂いていますので、2年割を再適用で、契約を継続して頂くことはできないでしょうか」

「うーん」

情けないことに、ホントに、うーんと唸ってしまったのである。

これに対して、やはり、シックおじい様オペレーターは沈黙。

多分、彼からすれば、今は沈黙のターンなのだ。

つまり、しっかり考えろというコトか。

結果的に月額2,200円(税込)の使用料金となるのだ。一体、何をためらっているのだ? ためらう必要なんてどこにある?

そう思った瞬間、私ははっきりと宣言した。

「解約するの、やめます」

こうして、私は、土壇場で解約を翻意したのであった。

あああああ。こうしてまたHテレビとの生活が始まるのね…
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