コラム どうして、人は「水虫」を否定したがる…? 最愛の彼と母がどちらも隠し通した理由【後編】

アルム詔子の「日日是迷走」。

今回は、ズバリ「水虫」について。

具体的には、「水虫になっちゃった…かも?」という疑惑を周囲(同居の家族など、生活面で影響を与える人)に公表するかどうか。

後半は、彼が隠していたことに、私が吠えたところから。

【前編はコチラから】

水虫をあえて隠してからの…問題行動に激怒

「…オレは違うと思うけど…どうも…そうみたいやな」

ここで、彼が踏んだ地雷は2つだ。

1)オレは違うと思う ⇒ この期に及んで下手な言い訳をする。

2)どうも…そうみたい ⇒ 水虫だと自分は認識していた。

なかには、正直、私がどうしてここまで怒っているのか、理解できない人もいるだろう。私は、「彼が水虫になった」から、怒っているワケではない。そして、信じられないだろうが、それを隠していたからでもない。

水虫は感染する。真菌(カビ)の一種である「白癬菌」が原因だからだ。ちなみに、白癬菌が足に付着してもすぐには感染しないが、付着状態が続いて菌が増えやすい環境であればかかりやすくなるのだとか。つまり、同じバスマットを使っただけでは感染しないが、その後、蒸れた状態などで放置すれば、感染の可能性が一気に高くなるのだ。

その事実を知りながら、一切、彼は感染予防をしなかった。だから、怒っているのである。

私は何も知らず、同じバスマットを使っていた。それだけではない。北海道は春先でもまだ寒い。極端な冷え性の私は、寝る時に体温が高い彼の足に密着させることもしばしば。それを拒むこともなく、何かしらの注意を与えることもなく。フツーに過ごしていたから、キレたのである。キレられて、当然なのだ。

ちなみに、その後の状況は、正直、あまり覚えていない。怒り過ぎて、私の記憶がショートしたのだろう。ちょうど、この記事を書いているときに彼が隣にいたので、当時のことを訊いてみた。

「なんでさあ、あのとき、隠したん?」

「隠すというか…じつは…墓場まで持っていくつもりだった」

この答えに、もう、なんだか急にアホらしくなってきた。

墓場まで持っていく秘密って、もっと、こう、人生に関わるような重大な問題じゃないのか。出生の秘密とかならまだしも、ただの「水虫」ごときではないか。まあ、その他愛ない「水虫」ごときに怒っていたのは、何を隠そう、この私なのだが…。

「オレだって、被害者だから」

彼曰く、感染経路に身に覚えがあるという。

当時、職場の野球大会に参加したのだが、道具一式を持っていなかったため、同僚に野球用の靴下と靴を借りたという。それからすぐに痒くなり、定期的にぬり薬を処方してもらう皮膚科に、ついでに診てもらったところ、水虫と診断されたそうだ。

「なんかさ、『水虫』ってだけで、清潔にしてないからだって思われそうで。オレだって、靴下から感染させられたのに…まさかさあ、あんな…」

もちろん、続く下手な言い訳など、問答無用でシャットアウトした。

激怒したあとは、ホントにこんな感じでした…(笑)
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