コラム 5.5センス、信じますか?│的中率がスゴイと評判のタロット占いへ…歌を口ずさんで驚きの未来予想【後編】

アルム詔子の「5.5センス、信じますか?」

今回は、関西でも的中率がスゴイと評判の、とあるタロット占い師について。

後編は、親友と2人で、初めてその占い師に会うところから。

【前編はコチラから】

最強関西のオバちゃん…現る

私たちは無言で、ドアの前に立ち尽くしていた。

普通のどこにでもあるようなマンションの1室。そのドアに「インターホンを押さないで、そのまま中にお入りください」という張り紙がある。

「これ、1人やったら、マジでやばいな」と私。

「ほんま、なんか、普通のマンションの部屋やもんなあ」と彼女。

全く見ず知らずの大阪のマンションの1室に入るのは、相当勇気がいる。初心者1人では、なかなかハードルが高い占いだ。私はぶつぶつ言いながら、周辺を見渡した。隣の部屋のドアには、「結婚相談所」の看板が。それを見て、つい笑いが漏れる。占いの結果で、今後必ず出会いがあるとなれば、隣に駆け込むというスタイルなのか…。

ちなみに、今回の占いは「タロット占い」である。

じつは、占いをするなら、現時点での未来を占う「タロット占い」と決めていた。その理由は、ズバリ、その後の行動次第で運勢を変えられるからだ。自分の生年月日から占う「四柱推命」や「手相」などは、既に運命がガチガチに決まっているようで、私はあまり好きではない。

やっぱりタロットだね…と思っているところで、突然、目の前のドアが開いた。

出てきたのは、それこそ、どこにでもいそうなフツーの関西のオバちゃんだった。一瞬、お客さんかと思ったが…。

「ああ、いらっしゃい。ちょっとタバコ吸って休憩するわ。ごめん、先に中に入って、待っててえー」

どうやら、このコテコテの大阪のオバちゃんが、占いの先生らしい。サテン生地の衣装をまとい、おどろおどろしいメークを施した年齢不詳の女性が、手ぐすね引いて待っているかと思ったが、そうではなかったようだ。逆に、普通の方で驚いた。

2人して、恐る恐る中に入って、席に座る。

暫くして、大阪のオバちゃん(占いの先生)が戻ってきた。

「ごめんごめん。休憩入れなあかんねん。タバコとコーヒーがないとな。それにしても、ほんま、少子高齢化で困るねん。もうすぐ年金もらわなあかんのに、もらえるやろか。アタシらの社会保障って大丈夫なんか、心配やわ。あんたらみたいな若いのが、しっかりと働いてな。…よう、働けええええ」

いきなりのマシンガントークである。

言い終えたかと思うと、そのままの勢いで、突然訊かれた。

「で、今日は、何を占ってほしい?」

ずけずけとハッキリ物言うタイプだが、非常に面倒見のよさそうなオバちゃんである。少々、暴走気味のオバちゃんを前に、私は「今後誰かと付き合う可能性があるかを知りたい」と申告した。

当時の私は、離婚して、そのあと4年ほど付き合った彼とも別れ、途方に暮れていた。この先、また誰かと出会って、恋愛ができるのか。あるいは、再度、結婚するのか、知りたかったのだ。

「うん、わかった。これから誰かと付き合えるか…やね」

オバちゃんの目に、一瞬、力が入ったのである。

最強占い師のオバちゃんの目力は半端なかった…
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