コラム 京女の移住体験記│富山県に移り住み、毎朝家の隣で鳴いていたのは…昔話で有名なアレ【前編】

この5年間で住んだ地域は4道府県と、現在も更新中。そんな移住生活のオモシロ体験を綴った、アルム詔子の「京女の移住体験記」(前回のお話はこちら)。

今回は、北海道から次に移り住んだ「富山県」で出会った生き物について。

まさか…昔話で有名な「アレ」が…。

そんな近くで生息しているなんて、思ってもみなかった。

じつに、移り住んで9ヵ月経過後に発覚した驚愕の事実。

私とパートナーの彼は、初めてその正体に気付いたのである。

朝一番に鳴き声が響く…富山市の朝

引っ越しして早々。

翌日の朝一番、私たちは、ある鳴き声に起こされた。

少しかすれめの声である。

簡単にいうと、「コケコッコー」というよりは「ゴケーッゴゴー」という感じ。なまったような鳴き方のニワトリなのか、はたまた、年寄りのニワトリなのか。具体的には分からないが、恐らくあの鳴き声はニワトリで間違いないだろう。

それにしても意外だったのは、「富山市」で迎えた朝に、ニワトリに起こされたという事実である。なんといっても、私たちが富山県の前に住んでいたのはあの北海道。大自然溢れる北海道の方が、ニワトリに起こされて朝を迎えるというのも、しっくりくる。

さて、色々と順番が逆になってしまったが。

「富山県」での生活を語る前に、これまでの経緯をざっくりと説明しよう。私たちは1~2年で住む場所が変わるという生活を、5年前から続けている。その前はというと、互いの仕事の都合上、関西圏を主な生活の場としていた。共に組織に属して働いていたため、京都、大阪くらいで住む場所は変えていたが、関西から離れることはなかった。

しかし、パートナーの彼の仕事の都合で、約5年前に北海道へ。私も仕事をスッパリと辞めて、共に北の大地へと旅立ったのである。そして、2年半弱の大自然での生活ののち、次に移り住むことになったのが、こちらの富山県であった。

季節は初夏。6月の中旬に富山県へと移動した。

新居となるマンションは、JR富山駅から車で20分強のところにあった。住所は「富山市」だったが、目の前の橋を渡れば、すぐそこに「立山町」が広がっており、ちょうど両者の境目に位置する場所だった。

「立山町」といえば、富山県と長野県を結ぶ標高3,000m級の北アルプスを貫く「立山黒部アルペンルート」が有名だ。なるほど。雲上山岳観光がウリなのも頷ける。私たちが住んでいたのは最上階の3階角部屋で、周囲には何も遮るものがなかった。おまけに窓からは「立山連峰」が見えるという絶景付き。

こうして、私たちの「富山県」での生活がスタートしたのである。

ホントに窓から立山連峰が見えてました… 圧巻。
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