コラム 控えめな友人が激推しする家電製品を買ってみたら…絶対に手放せなくなるワケがあった

良いことも悪いことも、人生、迷うことばかり。そんな他愛もない日常をゆるゆると綴ったアルム詔子の「日日是迷走」。

今回は、珍しくというか、初めての「家電製品」談義である。

一番期待値が低かったにもかかわらず、我が家での満足度は最高値に達して堂々の1位。これほどまでにギャップの高いモノはないと、個人的には断言したいほど。

さて、その家電製品とは…?

大絶賛する理由をお伝えします。

我が家の御意見番のリエちゃんが言うには…

──あの人の言うコトなら、間違いない。

誰にでも、そんな絶大な信頼を寄せる人がいるだろう。ご意見番とでも言おうか。疑うことなく、あの人が言うなら「そうだねー」と信じてしまう、そんな存在が。

私にとっては…というか、我が家にとっては、一も二もなく「リエちゃん(仮名)」だ。

リエちゃんは、私の大学時代の友人である。

ドイツ語のクラスで一緒になったのがきっかけで、私たちは友情を築いた。入学当時の彼女は、いつもばっちりメーク(そこは今も変わらずだが…)。周囲から少し派手めの印象を持たれていた。かくいう私もそのうちの1人。

けれど、話をするとその印象はガラリと変わった。三重県出身の彼女が話す「元気やよ~」という独特の文末が素朴で、いわゆるパーティーピーポーではないんだと、私を安堵させたのだ。以降、彼女とはウン十年の付き合いである。

バリキャリで隙がないような雰囲気をまとう彼女だが、じつは控えめであまり自分の意見をぐいぐいと押さない。そこは私と正反対だ。超真面目で努力家。そして、少しおっちょこちょい。じつに憎めない女性なのだ。

だから、彼女を絶対的に信じるのか。

冷静に考えると…あれれ? そうでもないや。

いや、もちろん、彼女の人柄もあるのだが。私とパートナーの彼、2人の信頼度を一気に勝ち得たのは、もっと他に理由がある。

それは、ズバリ餌付け。

リエちゃんからもらう食べ物は、なぜか、なんでも美味しいのだ。

じつは、北海道に住んでいた頃、リエちゃんに夕張メロンを送ったことがある(夕張メロンの記事で、遠慮しがちに感想を伝えてくれた友人です…)。そのお返しに頂いたのが、和歌山県の「あらかわの桃」だった。彼女も和歌山県まで買い付けに行くのだとか。

ちなみに、彼は大の桃好き。

そんな彼が、忘れられないというくらい、スッキリしながらも上品な甘さがツボにはまった。ホントに美味しかったのである。

しかし、その時は何も思わなかった。2回目にリエちゃんから届いたのが、滋賀県のとある洋菓子屋のチーズケーキとマカロンだった。私たちはあまりの美味しさにのけぞった(マジです)。一気にむさぼり、その味に唸るしかなかったのである。

こうして私たちはいつの間にか、「リエちゃんからの頂き物はなんでも美味しい」と刷り込まれてしまった。じつに「パブロフの犬」状態である。そして、さらにそこから派生して、「リエちゃんの言うコトはなんだって信じられる」となったのだ。

めでたくも、彼女は我が家の御意見番の地位を獲得したのである。

ホントに頼りになる友人なのです…
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