コラム 京女の移住体験記│生きててよかったと思える、北海道の「なまらうまいっしょグルメ」ベスト3位&2位【前編】

この5年間で引っ越した地域は4道府県と、現在も点々と更新中。そんな移住生活で起きたオモシロ体験を綴る、アルム詔子の「京女の移住体験記」。

今回は、王道のグルメ記事である。

北海道弁の「なまら」には、「とても」や「すごい」という意味があるのだとか。そんな「なまらうまい」ものたちの王国が、言わずと知れた「北海道」である。

移住する5年前も、まだ見ぬ「なまらうまい」グルメとの出会いに胸が高鳴っていた私。実際はというと、期待通りというかそれ以上の強者たちだった。なんなら本州に戻っても忘れられずに取り寄せるほどである。

そんな逸材たちを今回は、私の独断と偏見でランキング形式にした。それでは、おススメの北海道の「なまらうまい」ものランキング。早速、上位3位から発表していこう。

3位は…北海道に移住して初めて見た魚

「ハッカク…?」

「そう、『八角』ですー。見た目がねえ、八角形でしょう」

ああ。そうか。

魚屋のおばちゃんから、名前の由来が「八角形」だと聞いて、「ハッカク」は「八角」という漢字で表すのだと気付いた。

「八角」と出会ったのは、パートナーの彼の仕事の都合で北海道へ と移住して2年目の冬のこと。地元の魚屋さんで並んでいるところを、発見した。ちなみに、地元とは、北海道の「道東」と呼ばれるエリアで、オホーツク海に面した紋別市や、30キロほど内陸寄りの私たちが住んでいたT町を指す。

じつは、大のお魚好きの彼が移住して最初に開拓したのが、この地元の魚屋さんだった。紋別市の海岸沿いにあって、店のすぐ外の下り坂の向こうには、広大なオホーツク海がよく見えた。コチラの魚屋、その横には食堂が併設されており、ここの「ミックスフライ定食」も、これまた絶品なのである(恐らく10位以内にはランクインするはずだ…)。

おっと、話を「八角」に戻そう。

「八角」とは、魚の名前だ。何が「八角形」なのかというと、ズバリ魚の「胴回り」。魚を切ると、その断面が八角形になるから、そう呼ばれているのだとか(諸説あり)。主に北海道で獲れる魚で、秋ごろから冬が旬だという。地域によっては「トクビレ」という名前で呼ぶところもあるそうだ。

それにしても、名前もそうだが、さらにスゴイのは、その見た目。タツノオトシゴを彷彿とさせるようなフォルムで、表面がゴツゴツしている。口はとんがっていて、尾は棘が付いているような感じだ。指に当たると、かすかに痛い。なんとも一目で、強烈なインパクトを与える魚なのである。

それにしても、どうしてこれまで出会わなかったのか、不思議でならない。コチラの魚屋さんには、移住直後から何度も足を運んできたのだが。あの珍しい外見ならば見過ごすことは、ほぼないだろう。すぐ近くの港で水揚げされた魚が店に運ばれてくるので、単純にタイミングが合わなかっただけのようだ。

コチラが「八角クン」です…
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