コラム 京女の移住体験記│生きててよかったと思える、北海道の「なまらうまいっしょグルメ」1位&番外編【前編】

この5年間で引っ越した地域は4道府県と、現在も点々と更新中。そんな移住生活で起きたオモシロ体験を綴る、アルム詔子の「京女の移住体験記」。

前回に続いて、今回も北海道の王道グルメ記事(続編)である。

北海道弁の「なまら」には、「とても」や「すごい」という意味がある。そんな「なまらうまい」ものたちが集う北海道へと一時期移住していた私とパートナーの彼。美味しいモノには目がない私たちが見つけた逸材を、またもや今回も独断と偏見でランキング形式にした。

それでは、おススメの北海道の「なまらうまい」ものたち。

前回は3位と2位を発表したが(3位と2位はこちらの記事)、今回は番外編と1位を発表していこう。

番外編は…なんとまさかの…あの動物

それでは、栄えある「1位」は…といきたいところではあるが、その前に「番外編」の発表から。じつは、どうしても紹介したい食べ物があるのだ。美味しいからというのが理由ではない。単純に珍しいからである。

そもそも、私たちは、この食べ物を狙ってはいなかった。予想外だし、食べられるというコトさえ知らなかった。それが、偶然にも手に入ったのである。

それは、休日の1本の電話から始まった。

共に北海道へと移住したパートナーの彼にかかってきた電話。神妙にスマホ片手に頷いているところからして、相手はどうやら職場の先輩のようだ。

「ええ。はああ。そ、そうなんすか…へえー」

そう言いながら、私に目で合図する。恐らく「どうする?」と私に聞いているのだろう。逆に、私は「何が?」と聞き返した。そんな曖昧な言葉だけで、さすがに元同僚とはいえ、分かるワケがない。

「ちょ、ちょっと待って下さい。訊いてみますから」と彼は一瞬スマホを遠ざけて、おもむろに一言。

「熊の肉、いる?」

久しぶりに、絶句した。

何がどうやったら、「熊の肉」が家に回ってくるのだろうか。さすがは動物王国の北海道。彼に説明を求めると、早口でその理由を教えてくれた。

「ほら、この前さ、獣害で駆除された『鹿の肉』が手に入るかもって、言っただろ。で、すごい新鮮で美味しいからって言われて、『じゃあ、鹿の肉なら欲しい』って答えたやん。それがさ、じつは、『鹿』じゃなくて『熊』を駆除したんだって。で、新鮮な『熊の肉』があるから、どうだって」

なるほど。確かに、「鹿の肉」を頼んでいたような記憶がかすかにある。しかし、現実は「鹿」ではなく「熊」。全く動物の種類は違うし、珍しさ、レア度はコチラの方がかなり上だ。

「食べてみる?」と彼。

私は、即OKしたのである。

実際に頂いた「熊の肉」。なんだかレバーのような見た目…(筆者撮影)
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