コラム 京女の移住体験記│生きててよかったと思える、北海道の「なまらうまいっしょグルメ」1位&番外編【後編】

アルム詔子の「京女の移住体験記」

今回は、北海道の絶品グルメについてである。

果たして、私たちが北海道に移住して出会った「なまらうまい(北海道弁で「とてもおいしい」という意味)」食べ物の頂点に立つのは…?

後編は、いよいよベスト1の発表である。

【前編はコチラから】

1位は…一度食べれば二度と忘れられないほどの絶品ガニ

1位はカニかよ…と思われた方。決して、タイトルからの「出オチ」ではない。

だって、カニと一括りにしても、その種類は色々とある。そして、同じ種類のカニであっても、季節によって大きくその味は変わるのだ。こんな重要なコトを、私はこの北海道で初めて知ったのである。

こんなふうに「カニ」に対して熱く語っているのを見ると、ただのカニ好きかと勘違いされそうだが、じつは、そうでもない。カニに対して昔からあまり思い入れなどなく、ぶっちゃければ、別段好きでも嫌いでもなかった。

ただ、小さい頃に「夕食はカニ」だと聞くと、少しがっかりしたのを覚えている。手は汚れるし、高い割にはちっともお腹が膨れない。なんなら、カニの身と格闘している間に食事が終わってしまうから、あまり食べた気にならなかった。だから、貧乏性の私は、カニは夕食のおかずにはならないと、その時に深く心に刻んだのである。

それなのに、カニを買うはめになった。

全ては、美味しいモノには目がないパートナーの彼のせいである。どうやら職場の研修に行った際に、地元の「毛ガニ」の話を聞いてきたようだ。

「紋別のさ、春の毛ガニって特別なんだって」と彼。

「それで?」

「なんか、めちゃくちゃ美味しいんだって」

「だから?」

結局、私は甘いのだ。職場の中で話のネタになるよう味見をしたいと彼に押し切られて、そのままいつもの魚屋へと直行した。あのオホーツク海岸沿いにある地元の魚屋である。

店内に入ると、人が多くてかなりの賑わいだ。ちょうど毛ガニ漁が解禁となったところで、それも運よく1週間限定の「春のスペシャルセール」中とのこと。

実際に買った紋別の毛ガニ(筆者撮影)
1 2