仕事での悩みで一番多いと言われているのが、「職場の人間関係」です。多くの場合、1日7時間以上、仕事をしていることも多いため、家族や恋人、友達よりも長く関わらなくてはいけない関係でありながらも、自分で選べるわけではなく、ストレスを貯めがちです。
そんな職場の人間関係に疲れた時にするべきことについて、王道から意外な方法まで紹介します。

職場の人間関係で悩んだ時にするべきこと1:冷静に状況を客観視し、対処法を考える
まずは冷静に、悩んでいる人間関係について考えてみることが大切です。例えば、「気が合わない上司(同僚、部下)がいる」のか、「パワハラに遭っている」のか、「集団での社内いじめのターゲットにされている」のかで、対策方法は随分、変わってきます。
また、その人間関係によって「自分にどんな影響が出ているのか」もきちんと見ることが大切です。「イライラしてストレスがたまっている」のか、「じんましんが出るなど、身体に支障が出ている」のか、「精神が病んでしまっている」のか、など。
例えば、20代のAさんは、直属の上司がパワハラ気味で、いつも高圧的な態度で彼女のことを叱りつける人でした。Aさんは、ほかの上司に相談をしましたが、何も解決されませんでした。とうとう不眠に悩まされ、体にはじんましんができてしまったので、「ここにいたらいけない」と思い、会社を辞めたそうです。
単に上司と「気が合わない」という話であれば、きちんと話し合って、ときに相手に歩み寄っていくことが大切なこともあります。場合によっては、自分が上司という立場にならないと見えていないこともあるので、きちんと相手の話を聞き、理解することで、仲が改善されることもありますしね。
でも、「パワハラ」となると話は変わってきます。人事部やその上司のさらに上の上司に相談するほか、厚生労働省の「ハラスメント悩み相談室」(https://harasu-soudan.mhlw.go.jp/)など、外部でも相談できるところがあるので利用するのもいいでしょう。
ただ、トップなど上の立場にいる人たちがパワハラを黙認していたりする場合は、あまり効果がないこともあるので、転職をして、新たな環境に身を置いたほうがいいこともあります。
また、単に「上司と気が合わない」というレベルであっても、もし自分の心身に支障が出てきた場合は、その環境から抜け出すことも大切です。
辞める自分を責めることなく、まずは自分の身を守りましょう。心身を壊してしまったら、元も子もありません。