コラム 誤解していない?「大人になる」ことの本当の意味~その1~

「大人になる」とは、どういうことなのでしょうか。「もう大人なのだから、綺麗ごとなんて言っていられない!」なんて、世の中に幻滅してしまっている人も少なくない……かもしれませんが、もしかしたら、そういう人は、「大人になること」を実は分かっていないのかもしれません。
“本当の意味”で「大人になる」とは、どういうことなのでしょうか?

「大人になる」って、どういうこと?

本当の意味で、大人になること1:心の純粋さを守る“強さ”を持つ

社会に出たてのときに、大人から「そんな綺麗ごと、社会に出たら通用しないよ」と言われたことがある人は少なくないでしょう。でも、本当に世の中は理不尽で、正当なことが通用しない環境だけしかないのでしょうか。

例えば、30代のAさんは、20代のときに、意地悪な人や、ずるい人が多い職場で働いていました。仲の良い先輩に相談すると、「会社なんてそういうものだよ。我慢するしかないよ」と言われたそうです。
その後、転職し、新たな職場で働いているAさんですが、その職場では、理不尽なことがあったときは、上司に相談すると、自分の言い分に耳を傾けてくれ、改善のために協力をしてくれる環境なのだとか。Aさんは「正当なことが通用する環境もあるんだな」と感じているそうです。

世の中には色々な人がいます。意地悪な人もいれば、自分勝手な人もいます。また理不尽な出来事も起こるものです。だからといって、世の中に対してすべてを諦めるのも違いますし、ましてや、その悪環境になじんで、自分の心を汚すなんて、もってのほかです。

もちろん、正当なことが、いつでも、どこでも通用するわけではありません。特に世の中に対して諦めてしまっている人たちが集まっている環境は、ある意味「理不尽な状況を受け入れてしまっている」ところもあるので、正当性を求めても難しいこともあるでしょう。
でも、逆に「それは、おかしい!」と思う人が多い環境だと、理不尽なことをする人が居づらくなるもの。だから、そういう環境を選んだほうがいいし、ひどい目に遭ったときは泣き寝入りをしないで、きちんと知恵をつけて対応することで、乗り越えられることも少なくありません。

「大人になる」というのは、世の中のことを知った顔して諦める人のことをいうのではなく、それでもできるだけ「自分が理想とする生き方をするために、知恵などの力をつけていく人」のことをいうのだと思うのです。
悪い環境に順応してしまう人は、「流される人」です。それは自分の意志を持っているとは言えません。大人は「自分で考え、自分の意志で行動すること」が求められるものです。

大人になっても心の純粋さを保ち続けることは、「子供っぽい」と思われがちですが、むしろ「まっすぐ、清々しい人間になれる“強さ”を持つこと」が、本当の意味での「大人になること」だと言っても過言ではありません。
世間の世知辛さに負けているうちは、年齢はそれなりにいっていても、まだまだ精神は「大人になっている」とは言えないこともあるのです。

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