コラム 「友達100人できるかな」の呪縛を解こう。友達は“量”ではなく“質”が大切~その1~

友達が少なくて悩んでいる人は、意外といます。よく「友達はたくさんいたほうがいい」と言われますが、それは本当でしょうか。そもそも“本当の友達”とは、どんな存在なのでしょうか。今回は、大人の友達関係について考えていきます。

「友達100人できるかな」は、現実的に不可能

子供のころに、童謡「一年生になったら」(作詞:まど・みちお、作曲:山本直純)を歌った人は多いと思います。大人になっても、その歌詞にある「友達100人できるかな」に影響を受けている人は、意外といるのかもしれません。

<30代のAさんは、「友達がたくさんいるのが、カッコいいことなのだ」と思い、色々な交流会に顔を出してはSNSを交換し、友達を増やしていました。
でも、増え過ぎたSNS上の友達は、どこで知り合った人なのかも分からないことが多く、結局、自分が悩んだときに相談できる友達というのは、学生時代からの親友だけなのだそうです>

そもそも“友達が多い人”は、一人ひとりときちんと友情を築けているのでしょうか?実際は「友達」とは言いつつも、「知り合いの延長」「同じ環境の仲間」に過ぎず、2人っきりで会うほどの深いつながりのある“真の友達”は一握りであることが多いのではないでしょうか。
現実的に、100人も濃いつながりの友達がいたら、大変です。そんなに多くの人とは、頻繁に会えないし、LINEの返事だけで忙しくなってしまいます。
それだけ、友達と強い絆を結ぶのには、それなりの時間と労力を費やす必要があるとも言えます。だから、「本当の友達を100人作る」は、分身の術でも使えない限り、不可能なのです(苦笑)。

結局、子供のころ先生に言われた「友達をたくさん作りましょう」というのは、「みんなとクラスメイトとして、仲良く気を使いながら、付き合っていきましょう」という意味に過ぎません。
あの歌の「友達100人できるかな」というのも、単純に「友達は多ければ多いほどいいはず。たくさん友達が欲しい」という“子供らしい発想と希望”を表しているだけで、実際に「友達を100人作ること」を推奨しているわけではないのではないでしょうか。
だから、あの歌が悪いということではなく、私たちの解釈が間違っているのです。

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