恋愛事情専門家・恋愛コラムニスト神崎桃子の「男の言い分vs女の言い分」……。
「え?この人、こんなんだったの……」
「まさか、こんなふうになるとは……」
男と女が一緒に生活すればそんな変化はたくさんあるもの。
今回のコラムは「結婚すると男はこう変わるんだ」と女が感じていることをお話しよう。
その1.名前を呼ばなくなった
・「付き合ってる時はちゃんと名前で呼んでくれてたのに、子供が生まれてからは『ママ』と呼ばれています。まぁ、子供中心の生活ですし仕方ないんですけど。この先、下の名前で呼ばれることはないのだと思うとちょっとね……」(30代女性/美容)
・「年上の夫は結婚してから私のことを“お前”と呼ぶようになりました。それがモヤモヤしててある日『お前っていうのやめて!』っていったら『ちょっとちょっと』と呼ばれるように……。もう、諦めました」(40代女性/専業主婦)
――日本では結婚すると呼び方が変わる夫婦は少なくない。
以前“女たちの夫への不満”をヒアリングした時に「旦那に『おーい!ビール!』と叫ばれた時『私の名前はビールかよっ』ってツッコミたくなった……」っていう話に盛り上がったこともある(笑)
日本の男性の中には妻のことを「オイ」や「オマエ」と呼ぶ人が存在する。
男性からしたら別に悪気もなく、妻への呼び方について重要視していないだけなんだろう。
でも、女からしたら名前を呼ばれないことで“夫の所有物”のような感覚にとらわれるもの。
また、子供ができると「ママ」や「お母さん」となり、孫ができれば「ばあば」や「おばあちゃん」となり家庭内での役割上の呼び方となるパターンも多い。
それが“日本の文化”かもしれないけど、「ちゃんと名前があるのに」それを呼ばれないというのも寂しいものよ。
その2.とにかく優しくなくなった
・「デートの時は送り迎えをしてくれたり、荷物をサッと持ってくれたり、重いドアを空けてくれたり、寒そうにしてると上着をかけてくれたり、そんな優しい人だったのに……。先日、買い物帰りに雨が降り出したので、仕事が休みで家にいる旦那に『駅まで車で迎えに来て』と頼んだら『今、俺テレビ観てるからムリ』って言われた。こんなに変わるもんなんですかね……』(40代女性/パート)
・「結婚前はいろんなとこに出かけたり、しょっちゅう美味しいものを食べに連れてってくれたのに、今じゃ『たまには外食したい』というと、『面倒くさいよ』『俺は家で充分』と言う夫。あの~作るの私なんですけど(怒)」(30代女性/医療事務)
――付き合う前は、「キミが行きたいところならどこでも連れてくよ!」とか「じゃあ、今度の休みはそこ行ってみようか」なんてマメだったあの彼が「スーパーに買い出しに行くからちょっと車出して」と頼むと、かったるそうな顔をするんだよ(笑)
この変貌ぶりに「あ~騙された」と思ってももう遅い。
「釣った魚に餌はやらないの」が男の恋愛スタイルだからね。
男は釣り上げるまでは飛ばすもの。好きな女に気に入られようとサービスをする。
よく「結婚して旦那は優しくなくなった」「私に気づかわなくなった」と聞くけど、結婚する前にマメだったのは目的達成のため。
だから、目的が達成されれば男からしたら頑張る必要はないわけで……(笑)
つまりマメだったのは仮の姿、男は本来の自分に戻っただけ。
でも女からすると、うんと優しい時の彼を知ってるだけに「前と違う」「前はあんなだったのに……」と不満を募らせてしまうんだよね。
結婚はゴールじゃなくスタートとはいうけど、男は女を手に入れた時点で「ゴール」になってしまうんじゃないの?