コラム 弁護士がリアルにおすすめする、法廷が出てくる映画4つ

法廷がでてくる映画は、国内外問わず数多くありますが、司法浪人をこじらせていた間、筆者は、いわゆる法廷ものは好きではありませんでした。

それでも、勉強になったり、元気をもらった映画がありました。今もう一度観てみると、新たな発見もあります。

その中から、今回は4つ、挙げてみたいと思います。

法廷モノに外れなし、とも言われています。

『それでもボクはやってない』

『Shall we ダンス?』の周防正行監督の、痴漢の冤罪をテーマにした映画です。

前作のShall we ダンス?が、軽やかで素敵な映画だったので、この映画も「僕」ではなく「ボク」という軽い感じの言葉をあえて使っているし、なんだかんだ爽やかな映画なのかな……と思って観たら、どんよりしました。

しかし、法律に興味のある方には、かなりオススメです。

筆者が観たキッカケは、司法浪人をこじらせていたころに、条文だけでは伝わらない刑事手続のイメージがつかめるという理由で、ご近所の弁護士から薦められたことでした。

もちろん、ストーリーが素晴らしいのですが、小物やセット、手続き、とにかく再現度が高いです。

当時は、イメージ付け程度に考えていたのですが、弁護士になってから、この映画は、再現度が高いことがわかって、ビックリしました。

他の映画やドラマではあまり細かく再現していない刑事手続も出てくるので、刑事訴訟法にご興味のある方は、ぜひ六法を片手に観てみてください。

『評決』

ポール・ニューマン主演の、医療過誤をテーマにした映画です。

筆者が観たキッカケは、勉強のやる気がなくてグッタリしている時に「この映画を観て、弁護士がカッコいいと思ったことも、司法試験を受けた理由の1つ」と、やる気が出るという理由で、仲のいい弁護士から薦められたことでした。

ポール・ニューマンといえば、元祖海外イケメンですし、カッコいいと思ったというのですから、さぞかし颯爽とした弁護士が主人公……と思って観たら、主人公はアル中だし不正はするしでダメな人でした。

しかし、カッコいいです。

当時は、胸に響くけど、カッコいいという表現は違うかなあと思っていましたが、弁護士になってからもう一度観たときには、カッコいい仕事をしていることがわかりました。

主人公は、事実は証拠で証明する、という原則をプロとして守っているのです。

プロの仕事カッコいい、と素直に思いました。

筆者は、鬼滅の刃ですと善逸くん、スラムダンクですと三井寿が好きです。

「根性なしに見えるけど、ここぞという時は光る」キャラクターです。ダメな点があるところが、人間らしくて非常にいいです。

評決では、主人公がそのタイプのキャラクターなので、そこも楽しめました。

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