とあるカフェで隣に居合わせた、女子就活生の3人組の会話に耳をそばだてていると、イマドキ女子の結婚感が見えてきた。~その1~はコチラ。
いい会社、いい収入、早く結婚、早く子育て
その話は、就活女子のひとりであるA美のひとことから始まった。
彼女の彼も就活をしているようなのだが、その彼に内定が出そうだというのに、彼女はそれを喜んでいない。
結婚するならそれなりの会社に勤務してもらわないと親にも紹介できないとA美。C子は、母親から「早く結婚して早く子育てするのが正解」と教えられ、いい会社に内定をとった人を見つけるのが結婚の近道と話していた。
彼女たちとその母親世代のなかでは、結婚相手のステイタスとして最も必要なのは、勤務先なのだ。
バブル世代の母親たち
彼女らの母親世代(おそらく50歳前後)は、バブルも体験しているが、その崩壊後、お金がないと楽しい思いができず幸せになれないという実体験をしている。しかも、早々に結婚して専業主婦になっている人が多い世代でもあるため、結婚した夫次第で、女の人生は左右されるということもひしひしと感じている。だからこそ、不況にも強い一流企業に就職している夫を持つことは、最大の幸せであると思っており、そう、娘に英才教育してきている。
「早く結婚して早く子どもを生みなさい!ってママが……」
とC子。
「うちも同じこと言ってた〜。早く結婚しないといろいろ大変だって!ママの友だちにも若い頃に結婚しなかった人たちがいて、その人たちを見ていると“可愛そう”って言ってた。あんなふうにはならないでね!ってよく言われる」
とA子。
あぁ、隣で聞いている私の、耳も、胸も、痛い。
確かに、若いうちに結婚しなかったことで、大変なことはいっぱいある。事実だ。
B香とC子が続ける。
「大学出て、就職して、結婚して、ママになる……なんでそういう普通の生き方をしないのか不思議だよね〜」
「え〜!! そんな感じで人生失敗したくな〜い(笑)」。
あぁ、私の人生って、普通じゃないのかぁ〜。失敗なのかぁ〜。
なんか、泣けてくる。