コラム 【婚活サバイバル】アラフィフ婚活女は耐えられる?親の“介護”が視野に入る、大人の婚活事情~その1~

「『結婚しなさい』『結婚どうするの』とか言わないで!言うならもう帰省しない!!」と両親に言い放ったことがあるが、『結婚』とは言わないものの、私が結婚しないことには安心できないし死ぬに死にきれない、ってことなんだろう。生きている間に、なんとか安心したいにちがいない。その両親の気持ちがわかると、その気持ちにこたえられない自分が情けないし、ふがいなさにむなしくなる。申し訳ない気持ちでいっぱいになり、悲しくなる。

正直、私自身も、両親がいなくなったあと、その“喪失感”をひとりで乗り越える自信がない。それに、「親を悲しませない」と思って生きているから、悲しむ人がいなくなったとき、自分自身に生きる理由がなくなってしまうような気がしている。

考えてもしょうがないのだが、そう遠くない将来、そういう状況になるのは確実なのだ。

そのとき、親には不安を抱えた状態で逝ってほしくない……。

そして、私は“ひとり”でいたくない……。

こんな思いで結婚しても、いいよね?

結婚相手の親との同居って、どう思う?

婚活アプリに登録されている男性のなかにも、「両親がすでに亡くなっているので介護や同居などの問題はありません」というような文言を自己PR文に書き添えている人がちらほらいる。

1960年代に“いい結婚相手の男性の条件”として、「家つき」「カーつき」「ババ抜き」という言葉が流行したそうだ。つまり、「住むところ」があって、「クルマを所有」していて、「姑との同居はしなくていい」、ということ。“母親の面倒を見るべきは長男”という概念が根強かった時代というのもあり、長男ではないことはもてはやされたというし、その条件はいまも根強く、「ババつき」は倦厭されているようだ。

私自身、“結婚相手の親との同居”というのは昔からなんとも思っていなかった。むしろ、ときどき両親の実家に行くと、祖母や祖父といとこたちが大家族で過ごしているのを見て、「楽しそうでいいな♪」と思っていたものだ。だから、結婚相手の条件に、「次男」とか「同居不可」などとの条件を挙げることもなかったし、それを確認したこともなかった。

しかし、友人たちの多くは、それをすごく気にしている。とくに、「同居は絶対にイヤ!」と条件の一番最初に挙げるくらいだ。なぜそんなに嫌がるのか?

「ウチは同居はしていなかったけれど、比較的近くに住んでいて、いろいろあったと母親に聞いている。だから、同居は絶対にやめたほうがいいと言われてきた」と、ある友人女子。「アキ子は、嫁姑問題とか介護の大変さを知らないから、同居できるとか言うんだよ!」と別の友人からも言われた。たしかに、私の母はそこまで嫁姑関係で悩んではいなかったし、私自身がネガティブな印象を抱かずに育ったのは、我が家は転勤族で、東北の父親の実家には年に2~3回程度帰省する程度の関係(しかも母親の実家も同じ市内だったので、母が泊まるのはいつも自分の実家だった)だったからかもしれない。

そういえば、先日、婚活アプリ知り合った50代半ばの男性は、真っ先に、「80代後半の母親がいますが、気にしないでください」と言ってきた。「気にしないでください、ってどういうことですか?」と聞いたら、その返事はなんだか濁している。同じ婚活仲間の独身女性に話したところ、「施設に預けているから介護はしなくていいですよ、ってアピールか、元気だから問題ないっていう話か……」と分析。彼女いわく「いまは元気でもいつかは介護することになるかもしれないし、施設にいたからと言って無視するわけにもいかないじゃない?結局、この年で親がいる人と結婚するってことは、介護要員がほしいから、って思った方がいいよ!下手したら、親の介護が終わったとたん、相手の介護ってこともあるかもよ!?私だったら、絶対に“ババつき”とは結婚しない!」。

年齢を重ねてからの結婚は、「“好き”だけではできない」とか「親の介護がつきもの」とかいう話は聞いていたが、結婚と親の存在がここまで影響があるとは!私もあさはかだったのか⁉

「いつか」は必ずやってくる……そう思うと、
“ひとり”ではいたくない……けど。

その2~に続きます。

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プロフィール

清葉 アキ子

1974年生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。その後、独立して、ファッション誌の編集ライターに。子どものころから占いをすれば必ず26歳で結婚!と出ていたので何も考えず26歳まで生きていたけれど何も起きず、誤差もあるだろうと28歳くらいまで悠長に暮らしていたが、誤差ではないとようやく自覚。大好きな仕事で充実した毎日を過ごしているものの、仕事が大好きすぎて彼より仕事を選んでしまうことが恋愛敗北者になる原因のひとつ。仕事で数多くの恋愛企画、婚活企画を担当していることで、知識だけは豊富になる一方。基本的に真面目で考えすぎる傾向にあり、ノリや雰囲気にのまれにくいタイプ。