コラム 【婚活サバイバル】外国人のストレート&やさしい“愛の言葉”にアラフィフ女もきゅん!?~その2~

実は私……彼とのやりとり嘘だらけです

キャーキャー♪きゅんきゅん♪で盛り上がっている友人たちに、「盛り上がっているところ悪いんだけど……私、この人、国際ロマンス詐欺だと思うの」と言ってみた。

実は私、マッチングした瞬間からなんとなくそう感じていたんですよね。アプリでやり取りしているときはまだ3割くらいは「違うかもしれない」って気持ちがあったのだけど、LINEに移行した時点で9割確信に変わった。どうしてか?

そもそも、よく知りもしない人に「信頼してほしい」って言う人っていちばん信用ならないんだよね……。これ、アキ子の統計学。このアメリカ人、アプリのときから、愛を語ると同時に、やたら「自分を信用してほしい」って言っていたの。ストレートな愛情表現は、他の外国人とのやり取りでもよくあったけれど、そこに「信用」って言葉を使う人はいなかった。正直、 アキ子調べでは 、日本人でも「信用」って言葉を使う人こそ信用できない人が多かったし、 似たようなことは「キズナ」という言葉にも起きていて、やたら「キズナ」について語る人ほど軽薄で人情に薄い(笑)。そういった意味でも、彼は最初から怪しさしかなかったのだ。

2時間強のやりとりをしたマッチングした日の翌朝、ふと彼のLINEの投稿ページを開き、プロフィール写真のページについていたコメントをのぞき見してみたら……。ある女性がこんな書き込みをしていた。 「あなた本当はだれなの?」 「246万円立て替えて振り込んでってひどいよ」 「この人、国際ロマンス詐欺です」 。

やっぱりね……。

なにかと「真実の愛」と「愛は信用」を会話に盛り込んできていたな……。

私は変わらず騙されているふりをしながら、彼とやりとりを数日続けていたのだが、私がまったく、うっとり&きゅんきゅんしていないと見抜かれたのかもしれない。1週間もたたないうちに、「特別任務でアフガニスタンに行きます。2週間で戻るけど心配しないでください」というメッセージが届いた。

ほら、やっぱりね。これで国際ロマンス詐欺、確定でしょ!(笑)

典型的な国際ロマンス詐欺なのに、意外とみんな騙される!?

この後、彼は「大けがをして日本に戻りたいが、チャーター機とパイロットの料金を払うのに現金を持っていない。日本に戻ったら必ず払うから婚約者のあなたに立てかえて振り込んでほしい」と言ってくる算段だろう。国際ロマンス詐欺の手口ニュースや国際事件を扱うバラエティーでよく見る典型的なパターン(笑)。

先ほどの友人たちに「彼は国際ロマンス詐欺だと思う」と言ったとき、みんなが、「そんなはずないよ!」「アキ子ひどい! そんなふうに疑うから結婚できないんだよ!」とかさんざん言ってきたのだが。この、アフガニスタンへの特別任務の話をしても、みんな、まだ半信半疑でいるのだ。「もしかしたら本当かもしれないじゃない」「無事に帰ってこれるといいね」なんて言っている。いまだに「彼から連絡あった?」なんて心配している人がくらいだ。あぁ、あの人がターゲットでなくてよかった……(笑)。

ニュースを見たとき、会ったこともない人になんで大金を振り込んだりするのだろう……と常々思って理解できずにいたけれど、やっぱり、低体温じゃない惚れっぽい女性は、たった1日、数時間のやり取りだけで、ここまでうっとりしてしまうのだ。こんな典型的で知られまくっている方法なのに、意外と騙されるんだね……。

私は最初から疑っていたし、低体温のせいでまったく惚れもしなかったけれど、これ以上関わって面倒が起きるのは嫌なのと、時間がもったいので、メッセージのやりとりはサクッとフェイドアウト。彼から「話がもっとしたい。あなたのことをいつも考えています」「なんで連絡くれないの、ハニー」「あなたのことを心配しています、愛する人」なんてメッセージが続々ときていたけど、数日したら諦めたようだ。「アフガニスタンから帰ったら、退役して病院つくるから結婚して一緒に暮らそう」なんて熱く語っていた割に、あきらめ早いな(笑)。

外国人との結婚願望がある人が引っかかると思っていた国際ロマンス詐欺。英語も話せない私がターゲットになるなんて思いもよらなかったけれど、意外と身近で起きるものなんだな……。いままで外国人とふつうにやりとりしていたあのアプリで、むしろ、今まで遭遇しなかったのが不思議なくらいだ。 単純なテクニックだけど、裏には微妙な心理作戦も盛り込まれているから、本当にうっかり騙される可能性、なくはない。

まぁ、疑い深い私は引っかからないと思っているけれど、そういう過信もキケン。「私はそういうの興味ないから大丈夫!」って思っているみなさまも、本気で国際結婚を狙っているみなさまも、一応、お気を付け下さいませ。

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プロフィール

清葉 アキ子

1974年生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。その後、独立して、ファッション誌の編集ライターに。子どものころから占いをすれば必ず26歳で結婚!と出ていたので何も考えず26歳まで生きていたけれど何も起きず、誤差もあるだろうと28歳くらいまで悠長に暮らしていたが、誤差ではないとようやく自覚。大好きな仕事で充実した毎日を過ごしているものの、仕事が大好きすぎて彼より仕事を選んでしまうことが恋愛敗北者になる原因のひとつ。仕事で数多くの恋愛企画、婚活企画を担当していることで、知識だけは豊富になる一方。基本的に真面目で考えすぎる傾向にあり、ノリや雰囲気にのまれにくいタイプ。