コラム 「億ション住み、年収3000万円の男性」が、結婚できない理由がわかってしまった【婚活サバイバル・後編】

結婚目的で婚活をしているという年収3000万円の独身男性。メッセージのやりとりも、通話も、穏やかでいい感じ。いつもなら数カ月やり取りしてしか合わないが、紳士的で穏やかで、そして、結婚に向けて前向きな話をしてくる男性だったので、3週間で会ってみることにした。

初対面はコーヒーショップ。その帰りに「おつきあいしたい」と言われ、次回会ってから決めようという話に……。

ここまでの話は、「年収3000万円の男性とデートしてきました。【婚活サバイバル・中編】をご覧ください。

2回目の“実質的初デート”はどこに?

とりあえず1週間後、2回目のデートの約束をしてその日は帰ったが、それまでの1週間、毎日のように、熱烈に「おつきあいしましょう」のアプローチは続いた。そして当日、前回と同じコーヒーショップに行くと、すでに彼は1杯飲み終えて座っていた。もちろん、私のぶんは、今回もない。

ココからどこかに行くとしても、真夏なのでのどがカラカラ。「なにかもう1杯飲みませんか?」と聞くと、一緒に行くよ、と彼。私のぶんと彼のぶん、2つをカウンターでオーダーすると、彼は席に戻っていった。

ん? 私が彼のも払うの?

まぁ、このあとのランチ代やデート代を払ってくれるかもしれないし……ととりあえずその場は私が支払いをして、彼にコーヒーをおごった形に。

飲み終え、「今日、デートどこに行きます?」と聞くと、彼はこっち、と歩いて行った。ついていくと、それは彼の家……。家はちょっと……と言うと、「だってコロナが心配だから、ここだったらゆっくり話せるでしょう?」と彼。「じゃあ、おつきあいするかどうかも含め、ゆっくりじっくり話するということでならいいですけど……。でも、おなか空いたのでランチしましょうよ!」と言うと、彼はまたサクサクと歩いて行った。行先は彼の住むマンションの下にあるスーパー。

「僕は冷蔵庫に買いだめてあるいつもの豆腐とヨーグルトを食べるから、君は好きなものを買いなよ」。

“消えもの”や“形のないもの”に価値を見出せない人

あぁ、20代のころ、ある人から紹介された男性で、こういう人、いたいた。2回目のデートがやっぱり家で、コンビニ弁当を渡され、それを暗くて狭い部屋で食べた……。次のときは車のなかでスーパーのお惣菜。何度か会ったけれど、デートでどこか行くという概念がないし、楽しむとか楽しませようとかいう気持ちがないし、“気分”とか“雰囲気”など形のないものにお金をかけるのが理解できないし、食などの“消えもの”に価値を見出せないタイプ。このタイプは、目の前に現実として形があるもの、物質として価値としてあるものにしかお金を投入しない。損得勘定が強く、自分の得しか考えない現実主義者。

この3000万円男も、このタイプだったか!

私、前回会ったときも、メッセージのときも、「食に興味がない人とか、すごい偏食とか、、食事を一緒に楽しめない人は無理なんです」って言っておいたはずだし、それを「うんうん、わかる!」って言っていたはずなのに!?

そういえば、彼。”港区女子お断り”と明言していたが、「高いレストラン予約させられて迷惑」と言っていた。たしかに、高収入男性はよく「たかられる」と言っていたから、それはわかると思っていたけれど、そう言うことではなかったんだね。

それにしても、初のお食事デートでスーパーのお惣菜を食べるなんて最悪。

そう思って「なにか作ったら、一緒に食べますか? よかったら一緒に料理しましょうよ!」と言ってみたら「あれば食べるかも」と彼。「でも、調理器具とか調味料とかはちょっとしかないよ」。

でしょうね、豆腐とヨーグルトしか食べないなら(笑)。

とりあえずサッとできるようなものを……と食材を買い始めると、彼はかたっぱしから「これ、高くない?」「これ、こっちのほうが安くて大きいんだけど」と言って、別なものに変えたり戻したりする。あぁ、食に興味ない人って、食にお金かけるの、本当にイヤがるものね……。まぁ、彼が払うのだろうし、ここは彼の言うこと聞いておくことにしよう。

「ヨーグルト、私も一緒にいただこうかな♪」と彼の意見も尊重しようとしたら、「じゃ、追加しよう」と大きなヨーグルトを2つカゴに放り込んだ。2つも!? それ、私のぶんだけじゃなく、絶対、来週分のストックぶんだよね(笑)。まぁ、いいけど。

と思っていたら、レジに着いた瞬間、彼はまた消えた。え? また、私が払うの? 料理を作るのは私なのに? 彼の常備ヨーグルトのストックぶんまで私が!?

とりあえず、疑問を抱えながらも彼の家に行き、さっくりと安材料でランチを作り食したが、その間、彼が発した言葉は「おいしい」を数回。

その後、すっと立ち上がって、彼は何かを片手に握って戻ってきた。アイスクリームだ。自分の分だけ。そして、1人用の超高級ソファに座り、完璧なまでのサラウンドシステムを完備した部屋で音楽をかけて聞き入っている。私に話しかけもしない。そして、また1本、そしてもう1本、自分だけアイスを食べ、高級ソファに座り、目をつむって音楽に浸っている。

「ねぇ、お話しない?」と言ってみたら、「どうぞ」と言われた。

私は床に座ったまま。アイスが食べたいわけではないが、 「食べる?」とか「こっちに座ったら?」とか、ない、のね……。

ちなみに、自宅には高級クリスタルブランド・バ〇ラの皿は何枚もあるのに、なぜか何度も使って洗っている割りばしと紙皿を与えられた。 億ションにいるのに、学生のバーベキュー以下の気分。
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