コラム 「独身=寂しい人生」と言う人の共通点とは!?【婚活サバイバル・後編】

先日、ある打ち合わせの場が、一瞬にして凍りついた。編集者、ライター、スタイリスト、ヘアメイク、カメラマン……彼女以外のスタッフはみなアラフィフ独身女ばかりの場で、唯一の若手、30歳の独身女性編集者がうっかり発した言葉が原因だった。昇進祝いの言葉に照れて謙虚に言った言葉なのかもしれないが、アラフィフ独身女たちの怒り心頭! どんなにツラい状況でも、なんとか楽しく仕事をしようとしている彼女たちだったが、このときだけは苦笑いの顔すらできていなかった……。

「独身=寂しい」「仕事に生きる寂しい人生」と言い、それをギャグにした30歳女性。彼女には彼女なりの理由があるのかもしれない。それはわかっているけれど……やっぱり毒を吐いてしまう。

「独身人生」をギャグにした30歳女性に、アラフィフ独身女が怒り心頭!【婚活サバイバル・前編】」をご覧ください。

「ひとりが寂しい」状況にしているのは“ ラクな生き方”では?

その30歳の彼女を見ていると、私の学生時代からの友人と被るところがある。

その友人女性はいわゆる“9時5時OL”。大手企業に勤めているのだが、勤続10年になると自動的に副部長代理という肩書きがつくらしい。ちなみにみんなそんな感じで次々と副部長になっているから、20数人いる部員のうち、部長と新入社員を除くすべてが副部長代理だという。もう、だれがだれの代理なのやら…(笑)。

しかし、やっている仕事はこの20年間変わらず。副部長代理となっても新人の時と同様で責任を負わされることもないラクな仕事だそう。新入社員もたまにしか来ないし、自分とは異なる仕事のため、だれかの世話をすることも面倒を見ることもない。デスクには座っているものの、勤務時間内にネットサーフィンする時間やおやつタイムを満喫する時間があり、いつも17時になるのが待ち遠しいというほど余裕がある仕事内容のため、連休に有休をつけて大型連休にして休むし、たまの残業や休日出勤も躊躇なく断る。それでかなりの給料(もちろん役職手当アリ)がいただけているので、ストレスはゼロ! ラクして稼ぎたい彼女にはピッタリの仕事だ。

会社での話を聞いていても、総合職のアラフィフとは思えない、まるで20代前半のような甘い考えかた…。それでも副部長代理で高収入。

ちなみにほかの人もそうなのかと聞くと、ほかの人は残業も休日出勤もしているようだ。「どうせこれ以上偉くなれるわけでも給料が増えるわけでもないのに、がんばってやっても損! やれないって言っちゃえばいいのに、みんなバカだよね~!(笑)」とのたまう。17時ピッタリに退社し、 友人と会うこともなく、立ち寄るところもなく、18時にはすでに自宅にいる毎日。土日は完全にお休みなので時間も余力もたっぷり。彼女の生活の中の唯一の楽しみは、金曜夜から日曜まで実家に帰って飼い犬と遊ぶこと。以上!

しかし、唯一の楽しみだった飼い犬が亡くなってしまい、実家に帰る理由がなくなったとたん、彼女はなにをしたらよいのかわからなくなった。いままで友人と食事に行くこともなかったため、気軽に会える友人もほぼいない。

もともとなにをしてもすぐに飽きてしまうし、ツラいことが嫌いで一生懸命がんばることができないタイプなので、趣味といえるものもそれほどない。一緒に通い始めたスポーツクラブもすぐにやめた。パン教室も数回行ってできる気になってやめてしまった。刺繍教室もいきなりハイレベルのものに手を出して、うまくいかないことにイラついて諦めてやめてしまった。

唯一の楽しみがなくなった彼女。平日の夜は一旦帰宅してから、わざわざ20時少し前に百貨店の地下のタイムセールに出かけて、値下げされた肉や魚を購入しては「得した!」という気分に浸ることで充足感にひたる。

休日は、私がつかまれば一緒にウオーキングに出かけるが、私がつかまえられないときは、ほぼ、部屋でうとうとしているだけ……。人生の目的も楽しみもなく、ただ時間を持て余している人生。

その彼女に「アキ子はいつも徹夜とかしてまで仕事して、ツラくないの?」「そんな仕事が忙しいのに、なんでツラい思いをしてまで婚活をするの?」「忙しいなら趣味とか婚活とか辞めたら?」とか言われ続けているのだが、彼女のように、何もしない、何も残さない、なにも身につけない毎日のほうが、ツラいし寂しい。

私は、ね…。

「独身」というだけで「寂しい人生」と決めてかかられるのはうんざり…

婚活をしていて、「1度も結婚していないって、寂しい人生送ってきたんだね」と男性に言われたことは数知れず…。

「これからひとりで生きていくのは寂しいでしょ?」と言われるならまだしも、1度も結婚したことがないことを「寂しい人生」と決めてかかられるのがすごくイヤッ! いままで、シングルクリスマスだろうが、年末年始にひとりきりで年を越そうが、“寂しい”と思ったことは一度もないけれど、彼氏(旦那)がいないというだけで寂しいと決めつけられる。

まぁ、実際、30歳を過ぎてから、友人たちも家庭を持ち、家族が増え、一緒に時間を過ごす相手が減っていったのは事実。これから先、近い将来、両親も確実にいなくなる。そうなったら本当にひとりになり、寂しいと感じる日があるに違いない。だからこそ、私は結婚するために婚活をしている。

しかし、いま、そして、いままでの人生を”寂しい”と決めつけてくるのはどうなのか?

1 2