コラム 【婚活サバイバル】アラフォー婚活女も辛い、親からの結婚プレッシャー~その2~

誰もが通る「親」との結婚観のズレ

高校時代の友人に、この話をしたら、彼女は30歳くらいのときにこの儀式を済ませていた。

ある日、彼女の母親から話があると電話が来て、彼女の家を訪れたそうだ。毎週末実家に帰る彼女にわざわざ話があるというので、何かと思ったら……。お見合いの話だったそうだ。地元の結婚相談所が開いた、親同士のお見合いイベントで見つけた、母親がオススメする物件。彼女の母親は、本人たちの許可なしで彼女と彼女の3つ年上の兄の写真を持って出かけ、その親同士のお見合いに登録したのだという。

呆然とする彼女の前に何枚もの男性のプロフィールシートを並べながら、彼女の母親はかなりのハイテンションで説明をしたそうだ。「この人は我が家の近くに住んでいてね……」「この人はお父さんのやっている会社に勤めていて、いずれはあとを継ぐんですって」「この人は次男で公務員。親との同居の必要はないって言ってたわ」「会うだけ会ってみたらどう?ご両親たちがすごくいい人ばかりだから本人もきっといい人よ」……

30歳で、まわりには私を含め独身女性がたくさんいて、仕事に女子会にと楽しくすごしていた真っただ中。リア充ライフにいきなり降りかかってきた結婚へのプレッシャーに、彼女はイラ立ちを感じ、強い口調で母を叱りつけた。

「こういうの、もうしないで!そして、その会はいますぐ退会して!!私、結婚しないから!」

いままで結婚ことなど口にしたことなかった母親が、急にこんな大胆な行動に出たことが驚きだった。その驚きのあまり、本当は結婚願望がないわけではないが、思わず「結婚しない」と言ってしまったそう。

彼女の母親は、やはりその場で泣き崩れ、小さく背中を丸めて帰っていったそうだ。あれから15年近く経つが、彼女の母親が結婚に関する話をしたのは、あのときだけ。相変わらず毎週末に実家に帰って一家団欒で顔を合わせているが、一切、結婚についての話は出ないと言う。最近では彼女のほうが「うちの親、私が本当に結婚しないと決めていると思ってるのかな……」とつぶやいている。

結婚は「したい」というよりは「いつか訪れるもの」と思っていた私。何歳までに結婚する……と明確に思ったことはなかったが、まわりからプレッシャーを与えられ続けることで、いつしか、「まだしていない」というものに変わってしまった。焦りとはちょっと違う。どちらかというと、ダメ人間の烙印を押されたような感覚だ。だからこそ、親からの結婚プレッシャーにあんなにもイラついてしまったのかもしれない。

婚活は、この「まだしていない」という劣等感を感じず、自分らしい出会いを自分のペースで見つけるための方法のひとつではないだろうか。「まだしていない」ではなく「これからする」という思考でいれば、日々日々独身歴を更新していることも全く焦りを感じず、楽になる! 

結婚はタイミング。私にはまだそのタイミングが来ないだけ!!

泣かすつもりは無いんです……。

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プロフィール

清葉 アキ子

1974年生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。その後、独立して、ファッション誌の編集ライターに。子どものころから占いをすれば必ず26歳で結婚!と出ていたので何も考えず26歳まで生きていたけれど何も起きず、誤差もあるだろうと28歳くらいまで悠長に暮らしていたが、誤差ではないとようやく自覚。大好きな仕事で充実した毎日を過ごしているものの、仕事が大好きすぎて彼より仕事を選んでしまうことが恋愛敗北者になる原因のひとつ。仕事で数多くの恋愛企画、婚活企画を担当していることで、知識だけは豊富になる一方。基本的に真面目で考えすぎる傾向にあり、ノリや雰囲気にのまれにくいタイプ。