清葉アキ子、現在44歳婚活中。どうして、“好き”という気持ちに蓋をするようになってしまったのかを考える……~その1~はコチラ。
☆☆☆
なかなか取り除けない“重い蓋”
10代~20代前半、私の“好き”という気持ちのせいで、相手が迷惑を被り、自分も悲しい境遇になってしまうことが続いた。“好き”という感情が“悪”の感情と思うようになったのもそのせいだ。以降、私はずっと“好き”という気持ちが簡単に起こらないように抑え込んできたし、万が一、そんな感情があふれそうになったときは抑え込む努力をしてきた。こうやって、見事出来上がったのがいまの私。恋愛低体温のアラフォー女子だ。
「婚活」を成功させるべく、退化してしまった “好き”という感情をなんとか奮い立たせようとしているが、これがなかなか難しい。そもそも「婚活」の場合、すぐに“好き”とまでいかなくとも、相手に“興味がある”のところまで気持ちを持って行かなくてはならないが、感情を閉じ込めていた重い重い蓋はなかなか動かない。
“恋愛高体温女子”との出会い
数年前、編集部に大学を卒業したばかりの23歳の新人女子が入ってきて、私の下についた。彼女、口を開けばいつも仕事ではなく恋愛の話。この彼女は、私とは真逆の“恋愛高体温女子”だ。
とある化粧品ブランドのレセプションパーティーに出かけたときのこと。私と一緒に受付を終えた彼女は頬を上気させて「いまの受付のメンズ、めっちゃかっこよかったですね」とはしゃいでいる。正直、受付の人の顔など視界には入ったかもしれないが覚えていない。あまりにも騒ぐので振り返って見てみようとしていたら、今度は「いまこっちに来るシャンパンの給仕の人もめっちゃイケメンですよ!」と彼女。会場の中に入ってからは、「いまの人、かっこいい!」的コメントを約3分ごとに私の耳もとで発していた。その後、会場を出てディナーに連れて行ったら、彼女はすぐさま店内スタッフからお客に至るまでくまなくチェック、席につくやいなや10人のイケメンの居場所を耳打ちしてくれた。
彼女には、目だけでなく表皮すべてにイケメンセンサーがついているのだろう。そうとしか思えない。